Foomii(フーミー)

大田比路Webマガジン Politics * Business * Lifestyle

大田比路(Hiro OHTA)

大田比路

大田比路Webマガジン Politics * Business * Lifestyle

この革命の時代において
あなたは政治的になにを支持し
あなたは経済的にいかなる行動を取り
あなたはいかなるライフスタイルを選ぶべきか──
このWebマガジンでは、こうした問いを読者と共に考えていく。

2020年代は、2つの点において「20世紀の世界」が本格的に崩壊し始めた時代だ。

第1に、人権(human rights)という政治的価値が「社会科教科書に書いてあるだけの言葉」を超えて、ビジネス社会から家庭の隅々に至るまで影響を及ぼすようになった。20世紀には当たり前のように存在していた因習が一気に崩壊しつつある。一方で、こうした動きに反発する保守的な勢力も、態度をさらに先鋭化させている。人権をめぐる社会の分断が始まった。

第2に、IT/AIを中心としたテック革命(tech revolution)によって、やはり人々の生き方や働き方は根本的に変わらざるを得なくなった。農耕革命/産業革命に匹敵する人類史上の一代革命期に我々は置かれている。2020年に起こった新型コロナウイルス問題は、その革命スピードを一気に加速させた。革命についていける者とついていけない者との分断が激化しつつある。

「とにかく大学に行け」
「とにかく就職活動しろ」
「とにかく総合職をめざせ」
「どんなことがあっても会社にしがみつけ」
「上から与えられたレールに沿って生きていけ」

日本を見ても、こうした20世紀型ライフスタイルは瓦解しつつある。そのような旧態依然とした人生を安易に歩んでも、その先に見えるのは間違いなく絶望だ。逆に言えば、そうした「20世紀の世界」をそれでも守ろうとする人々と、その世界観から離脱しようとする人々とのせめぎ合いがこれから激化していくわけだ。

このような「革命の時代」において、私たちはいかなる理念やイデオロギーを支持すればいいのか。いかなる経済的行動をとればいいのか。いかなるライフスタイル(生き方)を選択すればいいのか。私自身、10年前から早稲田の教壇で繰り返して学生たちに講義してきたテーマだ。そして、カンタンには正解を出せない難問でもある。今まで誰も経験したことのない革命期に私たちは存在しているのだから。その難問をみなと共に考える空間として、このWebマガジンを作り上げていく。

下記の基本構成を見れば分かるように、硬いコンテンツだけではなく、柔らかいコンテンツまで揃えて、多くの人々に開かれた内容としている。コンテンツの多くは私自身のテキストだが、それに加えて、読者の質問や感想なども合わせていき「マガジン&ゼミ」の形式を取っていく。現在の政治・経済・社会に何かの疑問を抱いている方々、自分自身のこれからの生き方を模索している方々は、ぜひお気軽に購読して頂きたい。

<本Webマガジンの基本構成>

■NewsViews
政治/経済/社会/国際を中心として
1週間のニュースの中から重要なものにコメント。
読者のコメントも紹介していく。

■Think
著者自身によるオリジナルの批評テクスト。
あるいはここでしか聞けないオンライン講義。
大学教壇やTwitterでは言えない話も出していきたい。

■Answer
読者と著者との対話コーナー。
あるいはここでしかできないオンライン上のゼミ。
読者からの投稿にできる限り応答していく。

■Culture
政治やライフスタイルを考える上で有用な
映画や漫画を挙げる余興のコーナー。
読者オススメの作品も紹介していく。

■Cafe
著者がよく出没する都内のカフェやラウンジを紹介。
思索や仕事に最適なノマドスポットを共に探していく。
読者オススメの店も紹介。

■Notes
著者の日常報告や活動状況などを
随時お知らせする自由執筆欄。

DISCLAIMER
※上記項目リストは状況に応じて変更されることもあります。
※上記各項目のうちいくつかは不定期連載となる場合もあります。
※キャンペーンのため、無料公開となる号もあります。
※あらゆる投稿内容が必ず取り扱われるとは限りません。
※投稿紹介の際は、編集上、文言を一部改変することがあります。

タイトル
大田比路Webマガジン Politics * Business * Lifestyle
価格
550円/月(税込)
発行
原則 週1回
課金開始月
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# 2021年4月2日号──同じ早稲田の一員など存在しない


## TABLE OF CONTENTS

【NEWSVIEWS】
LINE個人情報漏洩問題
ワクチン接種遅延問題
愛知リコール署名偽造問題
【THINK】
「同じ早稲田の一員」など存在しない
【ANSWER】
普段はどんな生活をしているのですか?
ブラウザとメールは何を使っていますか?
なんの宗教も信じていないんですか?
【CULTURE】
2003年フランス映画作品「Stupeur et Tremblements」
【CAFE】
港区六本木 国際文化会館 The Garden
【NOTES】
Twitterのニュースレター機能について


## NEWSVIEWS

### LINE個人情報漏洩問題

LINEが個人情報をどのように取り扱っているかは以前から周知の事実だった。日本人はそれを承知でLINEを使っていたのでないだろうか(ちなみに私は今まで一切LINEを使ったことがない)。結局は、日本政府や政治家たちが大騒ぎし始めたから自分たちも大騒ぎするという滑稽な状況にあるに過ぎない。

それにしても、そこまでLINEの個人情報問題を大騒ぎするのなら、日本人はGoogle検索やGmailについても少しは大騒ぎすべきだ。あなたが何曜日の何時にGoogle検索でいかなるキーワードを打ち込んだか、Gmailでどのような情報を誰とやりとりしたか。それらはすべてGoogleがあなたのGoogleアカウントと紐づけられる形でデータ収集している。LINEよりはるかに深刻な個人情報問題がそこには存在する。もちろん私はGoogle検索もGmailも使っていない。

LINEにしろGoogleにしろ、れっきとした営利企業(commercial enterprise)だ。カネ儲けをするために設立された組織である。その営利企業が表向き無料でなんらかのサービスを大衆に向けてバラまいているとすれば、それは決して無料ではない。ユーザたちは、必ずなんらかの形で高い代償を支払わされている。あなたがGoogleでなにかのキーワードを検索するたびに、Gmailで誰かと会話するたびに、あなたは自分自身の個人情報という対価をGoogleに支払っているのである。LINEごときのことで大騒ぎしている人々は、そのようなことも理解できずに、明日からも平然とGoogleを使い続けるという滑稽な毎日を送るわけだ。

### ワクチン接種遅延問題

3月22日時点において、ワクチン接種率は、米国38%、欧州14%、日本0.5%──。日本のワクチン接種が遅れていることは事実だ。厚生労働省の責任問題は大きい。しかし、もっと根本的な背景となっているのは、科学(science)や統計(stats)を信用しない日本社会の前近代性だろう。

コロナワクチンの有効性は、専門的な科学者たちによって実証されている。副作用を含めた安全性についても、統計を見れば十分許容できる水準だ。しかし、日本社会では、科学によって生み出された「新しいもの」に対する根拠なき恐怖心や嫌悪感が根強い。200年前、ヨーロッパにおける科学と統計によって有効と判断された種痘(Smallpox vaccine: 天然痘の予防接種)に対して、当時の日本人たちの大半が「種痘すれば牛になるぞ」などといって拒絶していた頃と、なんら本質的には変わっていない。しかも、明治維新後も、日本政府は、若者たちを文系/理系に区別して、理系の若者だけに科学教育を施すという歪な教育体制をとってきた。その結果、科学や統計を率直に理解したり信頼することのできない日本人がいまだに多いわけだ。

アメリカ大統領バイデンは「政治より科学 Science, Not Politics」という標語を打ち出している。そこには、前トランプ政権が非科学的な根拠に基づいて気候変動問題を軽視したり、コロナ対策を怠ってきたことへの反発がある。このコロナ問題を契機に、日本政治ももっと科学に基づいた政策決定にすべきだし、さらに言えば、そろそろ文系/理系という意味不明な教育区分も終わりにすべきだ。

### 愛知県リコール署名偽造問題

誰が首謀者かという問題は置いておくとして、この事件は、神戸製鋼、スバル、日産など、2010年代以降、日本企業で相次いで起こっている品質偽造問題と本質は同じだ。

今回のリコール運動の過程を見れば明らかだが、なんら合理的な計画がなく、努力と根性と楽観論に基づいたリコール運動がダラダラと続いた結果、マトモな署名数が集まらない。しかし、表面的に何らかの結果を数量的に出さないといけない。その結果「署名を偽造してしまおう」となる。日本企業の得意芸となった品質偽造や不正会計とほとんど同じプロセスだ。「上の立てた杜撰な計画」→「計画の失敗を取り繕うためのその場しのぎの偽造」。日本企業で日々実行されていることが、このリコール運動でも実行されたに過ぎない。今回のリコール運動は、日本型組織がいかに無能で場当たり的な特性を持っているかを示すサンプルとなった。

そして、もっと言えば、「上の立てた杜撰な計画」→「計画の失敗を取り繕うためのその場しのぎの偽造」というプロセスが最もよく露呈されたイベントこそ、先の太平洋戦争だった。高須某や河村某といった面々は、自分たちの立ち上げたリコール運動の無惨な結果を見つめて、そこに自分たちの美化する太平洋戦争時の日本そのものを見つめるべきなのだろう。


## THINK

「同じ早稲田の一員」など存在しない

かつて私が早稲田大学に入学すると、まわりの人間が発する1つのフレーズに疑問を抱くようになった。色々な授業を履修するたびに、教員たちが「君たちは早稲田大学の一員として」といい、ゼミの議論に参加するたびに、学生たちが「僕たちも同じ早稲田の一員としてさあ」というのだが、果たして、早稲田大学の学生たる私は大学の一員(member)に該当するのか。もちろん違う。

学校法人早稲田大学のメンバーとは、運営主体である理事会および評議員会の構成員のことだ。一方で、学生とは、学校法人の提供するサービスに対して対価たる金銭を差し出している消費者にすぎず、決して学校法人早稲田大学の構成主体ではない──卒業生の中から将来の理事・評議員が生まれることもあるが、もちろんそれは別問題である。ちなみに、そのサービス提供に従事する教職員たちもまた、学校法人のメンバーではなく、メンバーたちによって雇用された従業員だ。学校法人にとっては、学校運営のために購入する材料の一種であり、骨の髄まで労働力を搾り取る対象に過ぎない。実質的にはそのような立場に過ぎない学生や教職員を「大学の一員」などと呼ぶのは、単に滑稽なだけである。

何が言いたいかと言えば、人間世界には「偽りの同族意識」──すなわち、単なるカモにすぎない人間たちに仲間意識を持たせて組織に自発的に奉仕させる仕組みや文化が蔓延しているということだ。例えば、株式会社のメンバー(社員)とは、もちろん株主である。株式会社とは、株主たちがカネを出し合ってカネ儲けのための事業を遂行する組織だ。その株式会社に雇用された従業員は、決して株式会社の一員ではなく、事業遂行のための道具に過ぎない。しかし、実際の職場では、単なる従業員を「会社を支える仲間」だの「会社の一員=社員である」だのと呼び続けている。こうして、従業員=カモたちは、組織に対して自発的に労働力を奉仕し続けて、なんら疑うこともなく、今日も労働力を搾り取られていくわけだ。

国家もまた似たようなものである。「国民主権」だのなんだのと、いくらお花畑な概念をバラまいたところで、国家という組織は、いつの時代も「上の階級」が「下の階級」から労働力と富を効率的に収奪するための組織である。それは古代エジプトだろうと、現代のアメリカだろうと北朝鮮だろうと、なにも変わらない。しかし、19世紀以降の国民国家(nation state)では、領土内に住む人間たちを画一的な文化と価値観のなかに押し込めて、外見的には「対等な国民」を演出する。実際には、特定の社会階層や一族が国家を支配し、人々のあいだに明確な貧富の格差が存在するにも関わらず、外見的には、同じ文化、同じ言語、同じ宗教を有する「対等な国民」が存在する。下々の民はその幻想を信じ込みながら国家に奉仕していくカモとなるわけだ。

先ほど「同じ早稲田の一員」というフレーズが出てきた。この言葉には「早稲田大学の学生同士はみな対等な仲間である」という意味合いが含まれている。しかし、実態は違う。金持ちの息子もいれば、労働者階級の娘もいる。彼らは人生のスタートラインも違えば、人生の幸福度も違う。金持ちの息子は、大学卒業後、つまらない雇用労働に従事することもなく、自由で楽しい人生を謳歌できる。

一方で、同じ早稲田でも、一般庶民の子供であれば、つまらない雇用労働者以外の選択肢など与えられておらず、必死に資格試験の勉強をしたり、必死に就職活動に駆けずり回る。コネも人脈もないから、どれだけ頑張っても、入りたい企業に入れる確率は著しく低くなる。人生で最も楽しいはずの20代の時間は「やりたくもない仕事」で埋まっていく。

結局のところ「同じ早稲田の一員」など、実際には存在しない。「同じ大学に通っている」などというどうでもいい1点のみで、仲間意識や同族意識を持つこと自体が滑稽なのである。言い換えれば、そうした偽りの仲間意識や同族意識によって、大学という偽りの均質的空間がかろうじて維持されているに過ぎない。そういう世界の仕組みに気づかない限り、一生にわたって「上」からカモにされていく事実にすら気づかないままだ。


## ANSWER

### Q.普段はどんな生活をしているのですか?

A.だいたい平均すると、平日/週末の区別なく、次のような毎日です。
07:00 起床
08:00 朝風呂
09:00 座禅あるいは黙想
11:00 都内のカフェ/ラウンジに向けて外出
12:00 カフェ/ラウンジにて執筆・読書・リサーチ・打ち合わせ・談笑
16:00 都内を散策
18:00 夕食と入浴
21:00 映画鑑賞あるいは読書
23:00 就寝
これといった生活上の信条はありませんが「1日8時間以上の睡眠」だけは守っています。

### Q.ブラウザとメールは何を使っていますか?

A. メールに関していうと、去年まではProtonmailでしたが、今年に入ってからHEY(https://hey.com/)に切り替えました。年間99ドル。ohta.socialドメインのメールもHEYで運用しています。HEYは、これまで30年続いてきた電子メールの醜いUI/UXをようやく一新させたメールサービスです。

例えば、今までの電子メールは、数日間放置するだけで「未読メール」の表示が膨大になり、それを既読に変えていく苦行に追われていました。それに、投資会社や証券ブローカーからのニュースレターなど、少し放置するだけで地獄のスクロール作業をさせられる。ボクはものぐさなので、そういう伝統的な電子メールのワークフローにうんざりしていたわけです。それをようやくHEYが変えようとしている。あらゆるメールをImportant/Feed/Papertrailというシンプルな3概念に分けることで、ユーザに無駄な苦行を押し付けないようにしている。

電子メールサービスは「シンブルなUI/UXの美しさを追求する」ミニマリストタイプと「電子メールのあらゆる機能をてんこ盛りにした」マキシマリストタイプに分かれます。例えば、Gmailはマキシマリストの典型です。Gmailは最初ミニマリストだったのですが、その後、Googleが調子に乗ってゴテゴテといろんな付加機能を加えていって、今のような醜いお化けのようなメールサービスに成り下がりました。しかもメール内容はスキャンされる。何に利用されるのか分かったものではない。とても使う気になりません。HEYはミニマリストの観点から電子メールを再定義しようとしています。私はこの試みに今後も注目していきたいし、HEYを生み出したBasecampも一消費者として支持しています。

まだサービス開始2年目なので不完全な部分もあります。日本語版も出ていません。しかし、私は挑戦的で革新的なプロダクトが好きなのです。そういう意味では、Protonも魅力的なプロダクトであることは確か。電子メールはProtonかHEYのいずれかですね。(ブラウザについては次号に回します)

### Q.なんの宗教も信じていないんですか?

A.大学院時代に、知人たちと「空飛ぶ三匹のペンギン教」という新興宗教を冗談半分で作りました。この世界は東方より来たりし三匹のペンギンが作ったものであり、私たちは彼らの定める戒律を守って生きていく義務がある。ちなみに、その戒律は、各人で自由にその場の思いつきで作って構わない、というもの。私は、何かやりたくないことをやらされそうになった場合は「宗教的理由で」「戒律があるので無理」と言って拒絶してきました。宗派を聞かれたら「空飛ぶ三匹のペンギン教です」と堂々と言えばいいだけ。日本人は単純なので「宗教的理由」と言っただけで及び腰になり、それ以上は聞いてきません。この世に、宗教ほど便利なものはないようです。

※今後も、このANSWER欄を使って、読者の皆さんの声にできる限り応答してみようと思います。投稿されたい方は、前号でお知らせした投稿用メールアドレスまでお送りください。また、次号以降でも、投稿用メールアドレスを再度表示します。本号は無料公開版なので、メールアドレスは表示できません。ご了承ください。なお、せっかく投稿いただいて申し訳ないのですが、私個人の私生活に関する質問には答えられない場合が多いです。この点もご了承ください。


## CULTURE

Stupeur et Tremblements (2003)
https://www.imdb.com/title/tt0318725/

今回紹介するのは、2003年のフランス映画作品Stupeur et Tremblements。日本語に訳せば「恐れ慄いて」。日本社会において、下の者が上の者に対して、まるで天皇に拝謁するかのように接する態度を表現したタイトルだ。

プロットとしては、ヨーロッパの大学を出た女の子が何を思ったか東京にある日本企業(おそらく三井物産)に入社して、日本の社畜文化を1年間も堪能するというもの。主人公の女性は、通訳業務という契約で入社したにも関わらず、なぜか経理課で経理の仕事を押し付けられ、さらには「永田洋子化」した先輩女性の手によって便所掃除係に異動させられる──。日本の狂った労働文化を外部的視点から表現した貴重な映画だ。日本人労働者にとっては「日常」の光景であっても、外部の人間から見れば「非日常」であることがよく分かる。

この作品は、欧州を代表する小説家アメリー・ノートン自身の実体験に基づいている。彼女は、この私小説でもってヨーロッパ文学界最高の栄誉であるアカデミー・フランセーズ賞を受賞した。そこまで優れた作品にも関わらず、本作品は、大人の事情によって、日本では未公開だ。日本語版DVDすら作られていない。私自身、フランスからDVDを輸入してきて、自前の日本語字幕をつけて個人的に鑑賞を楽しんでいる。著作権問題がクリアされたら、このマガジン上で公開したい。

この映画に関心を持たれた方々は、とりあえず、原作小説を読んで欲しい(https://www.amazon.co.jp/dp/4878933690/)。また、アメリー・ノートンに関しては、私の講義テキストブック『Company Slave』(https://www.amazon.co.jp/dp/B084M235VZ)でも解説しているので、ぜひご一読いただきたい。


## CAFE

港区六本木 国際文化会館 The Garden
https://www.i-house.or.jp/facilities/tealounge/

Wi-fi可。常時100Mbpsは出ている。コーヒーはリフィル可。客層は中高年中心で穏やか。六本木周辺では最も推奨できるカフェ。麻布十番から鳥居坂の急勾配の坂を登った先にある。近隣に東洋英和女学院と鳥居坂教会。後ろには近藤真彦の件で有名なハイネス麻布鳥居坂。

国際文化会館といえば、元々は大名屋敷だったものが、1880年に井上馨(1836-1915)の邸宅となり、その後、久邇宮、赤星弥之助(実業家 1853-1904)、赤星鉄馬(実業家 1883-1951)と所有者が移り変わり、関東大震災で赤星家が吉祥寺に転居したあとは、岩崎小彌太(三菱財閥総帥 1879-1945)の邸宅となった。戦後は、日米の知識人交流を目的とする国際文化会館となったわけだが、私にとっては、田中康夫(1956- )が仕事場として多用していたことの方が印象深い。20代の頃から、わざわざ高額の入会費と年会費を払って会員になっていたわけだから、よほど愛着のある仕事場だったものと推察される。建物はいかにも20世紀中盤にありがちなモダニズム建築だが、必見なのは岩崎小彌太が小川治兵衛の手で造らせた日本庭園。この庭園を眺めながらああいう小説やエッセイを書いていたのかと想像するだけでコーヒーも味わい深い。


## NOTES

2021年は執筆活動の時間を増やそうと思うのですが、幸いなことに、現在、世界的にニュースレターブームが起こっています。Youtubeに代表される動画コンテンツ、Podcastに代表される音声コンテンツも普及していますが、一巡してシンプルな文字コンテンツとしてのニュースレターが改めて着目されています。TwitterがRevueを買収してニュースレター機能をつけてきたのはその象徴なわけです。Revueに関しては、今年中にぜひ始めようと思うのでご期待ください。

※今回は無料公開版・見本版という位置付けの号なので、全てのコーナーを掲載しましたが、次回から、いくつかのコーナーについては不定期連載とします。いまざっと読み返しても、内容を盛り込みすぎましたね。。。



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