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渡邉哲也の今世界で何が起きているのか<年間購読>

渡邉哲也(作家・経済評論家)

渡邉哲也

第3551回 中国バブル崩壊の実体

■渡邉哲也の今世界で何が起きているのか (通常版)

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★ニュースと市況は後程お送りします。

★中国のバブル崩壊。破綻させない方針を続けているため、債務だけが膨らみ続けているのですね。地方政府の簿外債務である「地方融資平台」は総額2900兆円規模とされます。これは、地方政府が受け皿会社として地方融資平台を設立し、そこに土地の利用権などを出資する仕組みです。地方融資平台は、その土地利用権を担保に銀行などから資金を借り入れます(年利5%程度)。銀行はその債権を証券化し、理財商品として販売したり、ファンドに組み込んだりします。融資平台は、調達した資金を使って、地方政府から提供された土地に不動産を建設したり、インフラ整備を行ったりします。

     →→土地など→→      ←←一括の開発資金

 地方政府        地方融資平台          地方銀行など

    ←←現金など←←      →→金利(5%程度)

 この構造の中で、地方融資平台の開発がうまくいけば、金利を払い続けることができ、地方銀行なども利益を得られる。しかし、開発が失敗したり収益を確保できなければ、すべてが破綻する。銀行が債権を直接保有していれば不良債権化し、理財商品として顧客に販売していれば、顧客が損失を被ることになる。また、債権に銀行や地方政府の保証が付いているかどうかも重要な焦点となる。さらに、開発期間中にも金利支払いが必要であり、その分の資金が消えていく。そして、その利払いのために新たな融資平台を設立し、これを繰り返すことで、中国全土の地方融資平台の債務規模は2900兆円を超えるといわれている。

中央政府は、地方政府の債券発行に規制をかけた。その結果、財源を失った地方政府は、地方融資平台を通じて資金調達を行い、それを財源としてきた。しかし、拡大する地方融資平台の簿外債務に危機感を抱いた中央政府は、地方融資平台を利用した資金調達を厳しく禁じ、簿外債務を地方政府の正式な債務として組み込むよう求めている。また、中央政府は11兆円規模の中央政府融資平台を設立し、地方政府の簿外債務を吸収する支援を進めてきたが、この規模では到底足りない。中央政府としても簿外債務を増やしたくないという事情がある。このような状況下で、地方融資平台は返済に行き詰まり、ノンバンクなどから年利8%程度で資金調達を始めている。

(参考)

中国シャドーバンク復活、「隠れ債務」削減後退-政府方針の副作用

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2025-12-05/T6RPKBT96OSH00

中国の地方財政支援で新たな「融資平台」-国有2社が巨額の資金調達

https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2024-12-27/SP4WFPT0AFB400


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