□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2022年9月26日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ドル建て金相場の急落、円建て金相場の堅調地合の二極化が続く =================================== <米金利上昇・ドル高でドル建て金相場は軟調> 9月20~21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高が止まらない。ドルインデックスは年初から18.3%の上昇率を記録しており、各国中央銀行が強力な引き締め策を展開する中にあっても、相対的な底固さを維持し続けている。3会合連続で0.75%の利上げという結果は、予想されていた通りであるが異例の政策であることは間違いない。また、当局者の金利見通しは前回6月時点から大幅に引き上げられ、現在の経済見通し(特にインフレ見通し)からはまだ大幅利上げが要求される可能性が高いことが確認されている。 一方、ドル建て金相場は年初から9.0%の下落率になっており、ドルの上昇率の約半分の割合で下押しされている。このため、ドルの急伸環境にあって「下げ渋っている」ことは一定の評価が可能であり、安全資産としての投資ニーズの存在も窺えるが、それでもドル急伸を無視して上昇するようなエネルギーはない。… … …(記事全文4,264文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)