… … …(記事全文6,267文字)石破政権の命運は参院選の結果にかかっており、消費減税しない方針を固めたことから、自民党内は反主流派の動きが活発化。しかし「ポスト石破」に高市の目はない。麻生の意中にある玉木も、当て馬にされて終わる
◆〔特別情報1〕
参院選を意識して、自民党内は「ポスト石破」を意識した動きが表面化してきている。安倍元総理が提唱した「自由で開かれたインド太平洋」の構想を継承・発展させるための自民党内の組織「自由で開かれたインド太平洋戦略本部」の会合が、高市早苗の掛け声で再開され、旧安倍派を中心に約60人が出席した。人事も刷新され、本部長に麻生太郎、本部長代行に高市早苗が名を連ねた。自民党本部で行われた会合で、挨拶に立つ麻生の後ろの壁には「成果で応える。」と拳でアピールする石破総裁のポスターが貼られているのが、皮肉に見え印象的だ。
時事通信は15日、「高市氏、麻生氏と連携アピール 『外交力強化』で石破首相に対抗」という見出しをつけて次のように報道した。
「自民党の高市早苗前経済安全保障担当相が『外交力強化』をテーマに、保守系議員を結集する動きを見せている。麻生太郎元首相がトップを務める党政調組織の開催に奔走。麻生氏との連携をアピールし、リーダー候補として存在感を発揮する狙いも透ける。
(中略)
『自由で開かれたインド太平洋』は石破茂首相と対立関係にあった安倍晋三元首相の『レガシー(遺産)』とも目される。今春、高市氏は自身の政調会長時代に設置された同本部が休眠状態だと知り、麻生氏に『今やらないでいつやるんですか』と談判。自らも本部長代理として中軸を担うことにした。
14日の会合には茂木敏充前幹事長、萩生田光一元政調会長、古屋圭司元国家公安委員長といった首相と距離を置くベテランら57人が出席。参加者は『石破包囲網だ』と感想を漏らした」
自民党内部に精通する事情通は、次のように語った。
「石破政権の命運は参院選の結果にかかっている。石破が消費減税しない方針を固めたことから、反主流派の動きが表立って活発化してきた。しかし、『ポスト石破』に高市の目はない。それだけははっきりしている。麻生もそのことをわかっていながら、存在感アピールのため、本部長を引き受けた」
以下、特別情報である。
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