… … …(記事全文6,090文字)自民党主流派は、次の政局に向けて着々とやっている。「あんこのない」政府案に、立憲の修正案の「あん」が入る。次の政局に向け、立憲を引っ張り上げるために野田に花を持たせた「水面下連携シナリオ」だった?
◆〔特別情報1〕
水面下で画策されてきた政界再編への動きが、ここへきて表面化し始めている。
共同通信は23日22時57分、「年金法成立の公算大 自民、修正要求受け入れへ」という見出しをつけて次のように報道した。
「自民党は、国会への提出が大幅に遅れていた年金制度改革法案を巡り、立憲民主党の修正要求を受け入れる方針を固めた。自民幹部が23日明らかにした。立民は、政府が見送った基礎年金(国民年金)底上げの将来的な実施を法案に明記するよう要求していた。底上げ実施の検討規定を法案の付則に追加する方向だ。立民と修正案を共同提出し、月内の衆院通過を目指す。今国会で成立する公算が大きくなった。
自民、公明、立民3党は22日に修正協議を始めたが結論は出ず、自公が持ち帰って対応を検討していた。3党は26日に再協議し、修正合意に向けた詰めの議論をする見通しだ」
明けて24日朝5時、読売新聞と朝日新聞はそれぞれ次のような見出しで報じた。
読売新聞は「年金法案、自公が立民の基礎年金底上げ修正案を受け入れ…今国会で成立の公算大」、朝日新聞は「立憲提案の基礎年金『底上げ』策、自民受け入れへ 週明けにも」
である。
自民党がいわゆる「あんこのないあんぱん」と野党が称した「年金制度改革関連法案」は13日の自民党総務会で了承され、16日には閣議決定され国会に提出された。あんこのあんである「基礎年金底上げ策」を巡っては、自民党内で賛否が割れてきて、結局「あんのないあんぱん」として国会に提出された。
しかし、立憲が提出した修正案がいともあっさりと受け入れられた流れからすると、提出の段階から水面下で合意に向けたシナリオが出来ていたことがうかがえる。自民党内部に精通する情報通は次のように語った。
「立憲を引っ張り上げるのに野田に花を持たせた。自民党主流派は、次の政局に向けて着々とやっている」
以下、特別情報である。
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