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高安カミユ(保守系コラムニスト)

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イーロンの裏~アオタンの理由・ホワイトハウスでの孤立化・中国との関係・トランプに近づいた理由~

イーロンの裏~アオタンの理由・ホワイトハウスでの孤立化・中国との関係・トランプに近づいた理由~


イーロンは、しきりにOne Big Beautiful Billという法案を、支出増大すると批判しているが、各紙から興味深い情報が出はじめている。
イーロンは目にアオタンをつくって、大統領執務室でトランプ大統領と会見を行い、トランプ大統領からDOGEからの退任に伴い表彰されたが、その際、このアオタンは5歳の息子X君にふざけて殴られたと言っていた。
しかし、実際にはそうでない事をNewsWeekが報じている。

NewsWeekによると、ベッセント財務長官に
『DOGEは、1兆ドルの削減を約束したのに、今はまだ1000億ドルだ。誰も削減策を見つけられない。一体何をしているんだ?』
と言われ、イーロンが激高し、ベッセント長官を突き飛ばしたと報じている。
NewYorkPost誌は、ベッセント長官がイーロンに対し『あなたは完全な詐欺師だ』と言ったため、イーロンはベッセント長官に体当たりしたと報じている。
一方、イーロンは、ベッセント長官を「ソロスの手下」と罵倒。
このアオタンは、その際にベッセント長官から殴られたと考えるべきだろう。
この事件は、4月中旬以降と言われており、イーロンのアオタン会見は5月31日だった。アオタンは、通常1~2週間で治ると言われているが、上記の写真を見る通り、アオタンは治りかけであり、丁度、1~2週間は経過していると思われる。また、Daily Mailやindependentは、『ベセント氏はすぐに世界一の富豪マスク氏を殴り返した』と報じている。
この事件の発端は、アメリカ合衆国内国歳入庁長官人事(IRS)をめぐって、就任したゲイリー・シャプリーが3日間で解任されて、財務副長官のマイケル・フォークエンダーを、イーロンがIRSの長官代行に任命されるよう強行した事からベッセント財務長官とイーロンの対立が始まったと言われている。
一方で、共和党議員の中からも、DOGEが1000億ドルしか削減できていないことに批判的な議員も増えていた。
そして、トランプ大統領はベッセント長官を支持した。
これはある意味、当然のことでホワイトハウス内で暴力事件を起こすなど、皇居内で暴力事件を起こすのと同じで論外な行為であった。
こうしてイーロンはホワイトハウス内で孤立していった。
ある意味、当然の結末とも言える。
なぜなら、イーロンは素晴らしい企業家だが、会社就職を、ほとんど経験していない。インターンの経験はあるものの大学院時代から起業しており、会社社長以外、経験のない人物である。そのような人物がチーム・トランプという組織の中で上手に立ち回れるはずもなかった。
そして、徐々にイーロンは、対立、孤立化していった。
トランプ大統領は、穏便にイーロンを退任させようと、丁度、期限が切れる前に、彼を大統領執務室で、イーロンを表彰し称えた。

これは私の推察だが、イーロンはホワイトハウスで、いつもTシャツの上に、同じ黒いジャケットを着ていた。恐らく、これはイーロンがいつもTシャツだけでホワイトハウスに来るため、ホワイトハウス側がイーロンに着せたジャケットかもしれない。チームトランプは、ホワイトハウスにスーツを着ずに訪問したゼレンスキーを批判したが、同様に、この件でもホワイトハウスからイーロンへの反発はあったはずだ。

つまり、以上の事をまとめると、
・イーロンはホワイトハウスで対立、孤立化していた
・DOGEの進捗の悪さをチームトランプだけでなく共和党議員からも批判され始めていた。
そして、DOGEの当初の目標をクリアしていないからこそ、One Big Beautiful Billには支出が多すぎると言われる原因をつくってしまった。その責任と批判から逃れるため、そして孤立化したホワイトハウスへの恨み、そして恐らく彼の人生で初めて遭遇したベッセント財務長官という上司もしくは格上の存在からの叱責、さらにイーロンの事業が打撃を受けていること、テスラ車が放火されていることも重なり、DOGE退任後、すぐに彼のフラストレーションが爆発し、今日にいたると推察できる。
これが事実関係を整理すると一番、可能性が高いだろう。

ただ、私はもう少しうがった見方も持っている。
そもそも、なぜイーロンはMAGA運動に参加したのか?



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