… … …(記事全文3,077文字)日米関税交渉打ち切りへ。最後の交渉方法を提示する。日米交渉はこうしろ!
日米の関税交渉が打ち切りになりそうだ。
今後、1週間半以内に、トランプ大統領は、各国に関税率の書かれた手紙を送付すると言っている。つまり、それが最終的な関税率であり、実質的に関税交渉は打ち切られる事になる。
日本は、全くの素人である赤沢りゅうせいを権限の無い担当者に任命し無駄な交渉を行ってきた。
貿易とは常に政治的である。
どんなに自由貿易主義を訴えた所で、政治的である以上、交渉に乗るしか方法はないのだが、最後まで石破内閣は理解できなかった。
日本は大きなチャンスを失った事になる。
全ては石破内閣と、担当者である赤沢りゅうせいの責任ではあるが、ならばどうすれば良かったかを具体的に提唱したい。
そして、この方法なら、まだ間に合う可能性もある。
まず第一案である。これは私がXでも度々、指摘した無難な方法ではあるが、詳しく説明したい。
日米の貿易赤字額は2024年で685億ドルだった。日本円で約10兆円である。
この10兆円を埋めなくてはならない。
しかし、仮に10兆円を完全に埋めたとしても関税は0%にはならない。
最低で10%のはずだ。
それは、貿易赤字の無いオーストラリアでさえ10%であり、世界最大の市場であるアメリカに輸出するための手形手数料として10%を要求しているのであり、どんなに10兆円の貿易赤字を消しても10%は請求される事になる。
すると丁度、日本の原油輸入額は約10兆円であり、日本の原油を全てアメリカから輸入すれば、関税は10%になる事になるが、原油の全てをアメリカに依存する事は例え同盟国でもあまり勧められない。アメリカで何らかの災害や戦争や油田でのストなどが起きただけで日本は原油を輸入することができなくなるからだ。
また、日本は天然ガスを毎年、世界から7兆円程、輸入している。
だから、原油の60%をアメリカから輸入し、天然ガスの60%をアメリカから輸入すれば、丁度、約10兆円をアメリカから購入することができるようになり貿易赤字が消える事になる。
また、60%ならばアメリカに完全依存とまでは言えない状態にはなる。
既に日本は原油において中東依存が94%を毎年越えており、これはこれで、よろしくない状態であった。
とは言え、アメリカ依存が大きく増える事は確かである。
中東依存を増やすよりは、同盟国であるアメリカ依存を増やす方が良い面もはあるが、民主党政権時に利用される可能性もあり、注意が必要だし、アメリカで何らかの災害や戦争や油田でのストなどが起きただけで大きな影響を日本が受ける事に変わりはない。
それに対応するには、備蓄量で対応するしかない。
既に日本には約244日分の原油が備蓄されている。だから備蓄量をさらに増やし1年分、できれば2年分備蓄する事ができれば、ほぼ全てのケースでのアメリカで起きる不測の事態に対応する事ができる。
この第一案は、長く続いた中東との関係を疎遠にする事になり、中東利権に溺れた政治家には飲めない事だろう。
しかし、簡単な方法ではある。
さて、次に第二案である。
これが今回、紹介したいウルトラC的な方法だ。
そして、日本にとってもアメリカにとっても一番良い本当のウィンウィンになる交渉方法だ。
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