… … …(記事全文4,891文字)政治家たちが秘書の頭越しに、携帯直電の密談が常態化しているという。「先生は、便器に座って密談している」は珍しくないという。秘書たちとの関係が希薄化するなか、ダブル選挙となってどう影響するか見ものだ
◆〔特別情報1〕
いまは亡き自民党大物政治家の元秘書に話を聞いた。大物政治家の秘書として、政治の裏の裏を知り尽くしてきた人物だ。その元秘書が嘆くようにこう語った。
「もう政治の世界は昔と違ってしまっている。携帯電話・スマホ一本で自由自在に政治家同士が、秘書の頭越しや、知らないところで直に連絡し合うようになってしまった。いまや秘書といえども、仕えている親分が、誰とどんなことを企んでいるのか、ほとんど知らされていないケースが増えている。だから、政界はこの先、どうなっていくのか、誰もわからない。それが現状だ」
たまたまNHK「知恵泉」で、垣根涼介による歴史小説『室町無頼』(むろまちぶらい)が映画実写化され今年1月17日公開で話題を呼んでいたらしく、その主人公・蓮田兵衛が取り上げられていた。垣根涼介氏いわく、蓮田兵衛は史上初めて「一揆」の首謀者として名を残した人だそうだ。なおかつ、出自は農民ではなく浪人。さらに、名を残しているとはいえ、資料に残っている記述はわずか数行ほどという。
現代が室町時代に似ているともいわれており、それについて明治大学教授の清水克行氏は、「社会が大きく変わっている地殻変動は、みんなが感じているのだが、その先にどういう社会が訪れるかは、誰も見通せない。そういう感覚はちょっと(現代と)似ているかもしれない」と語る。
上述の古参の元秘書が口にした、「政界はこの先、どうなっていくのか、誰もわからない。それが現状だ」と漏らした言葉が重なってくる。
以下、特別情報である。
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