… … …(記事全文2,179文字)「歴史のダイヤグラム【3号車】「あのとき」へのタイムトラベル」(原武史著・990円・朝日新聞出版)
昭和天皇、吉田茂、石橋湛山、谷崎潤一郎、三島由紀夫、美空ひばり……あの人と鉄道の意外な接点。時刻表から近現代史を読み直す。
鉄道が運んでいるのは、人と荷物、そして過去から未来への「歴史の瞬間」。
昭和天皇の御召列車が抱えていた警備上の重大な弱点、酩酊して乗り過ごした吉田茂が熱海で迎えた悲惨な朝、石橋湛山の政治生命を短くした窮屈な寝台車、若き日の美空ひばりが愛した夜行列車――。朝日新聞土曜別刷り「be」の好評連載、待望の書籍化最新刊!
「鉄道はどこかからどこかへ移動するための単なる手段にとどまらず、車内で過ごす時間そのものが人生の重要な一部分を成した。多くの日本人が日記やエッセイ、自伝などでそうした時間を記しているゆえんである。いまや失われてしまった「旅」の醍醐味の一端を、せめて活字を通してでも味わい、先人たちが車中で何を考えていたかを想像することができれば、著者としてこれに勝る喜びはない」と語っています。
テレビ東京に「旅バラ」という人気シリーズがあります。
太川陽介さん、蛭子能収さんのコンビに毎回マドンナが一人。路線バスだけであちこち旅してゴールに向かう、という企画。大好きですべて見てます。最近、BSでも放送されてますからぜひご覧頂ければと思います。
毎回感心するのが「時間の正確さ」です。
バスでも鉄道でもまずは定刻通り。1分でも遅れようものなら、「大変申し訳ございません」とうるさいほど謝罪する始末。ダイヤ通りに運行運航する・・・これが鉄道マン、バスマンとしてのプライドなのかもしれません。
ことほどさように、わが国の現場は強いとつくづく感心しているのです。
これが海外だとまずはありえないと思います。もちろんダイヤは守ります。でも、かなりいい加減。
かつてインドに行った時、久しぶりに定刻に汽車が来たな、と喜んでいたら、なんと1週間遅れ。世界ではこんなことが常識です。インドなど、成田から出発するはずの便も3日遅れ。その間、家にも帰らずホテルに留め置かれたことが何回もあります。
ま、慣れてしまえばご愛嬌で、こんなトラブルもすんなり受け容れるようになります。というか、怒ったところでしょうがない。なるがまま、なすがまま。諦観ですね。
さて、金正恩総書記が専用列車に乗って北朝鮮からロシアへ訪問することになりました。警備
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