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世に倦む日日

田中宏和(ブログ「世に倦む日日」執筆者)

田中宏和

無能で怠慢な日本 - ウィルス分離で豪州の後塵、検査キット開発で米国に落後

昨夜(6日)のNHK-NW9では、日本での新型コロナウィルスの検査の対象が狭すぎて、十分な対策ができていない問題が報道されていた。千葉の診療所の医師が登場し、成田空港で働いている患者の例が紹介された。肺炎と診断して治療したが、投薬効果が全く現れず症状が悪化する一方なので、新型コロナウィルスの感染を疑って保健所に照会したところ、厚労省の基準条件に合わないので拒否された。そう告発し、政府の現在の対策を批判した。 前回の記事で指摘した「検査を受けさせない日本政府」の問題がマスコミ報道にも浮上、世論として定着しつつある。厚労省の電話窓口と保健所の間で、検査を要望して問い合わせた者をたらい回しにし、狡猾に検査受付を拒否している実態も暴露された。予想したとおりだった。政府の言う「検査体制」とは、検査希望者を拒絶する体制の意味だったのであり、検査をしないことで国内感染者の発生数を小さく抑える行政措置だった。 福島原発事故のときと同じことを政府はやっている。一昨日、2月5日のツイートで、「それにしても、日本は検体検査のスピードが遅い。パフォーマンスが異常に悪い。中国では毎日3000人以上感染者が増えている。その分、検体検査をしているということだ。陽性の数倍数十倍の陰性がある。一日3万件以上の検査を実施している」と書いた。この認識と指摘も、昨日くらいからネットで多く声が上がるようになり、政府の無能と怠慢を批判する有力な根拠となり始めている。 中国では、毎日3万件とか10万件の検体検査が全土で行われているのだ。遠く離れた黒竜江省でも実施されていて、当局は感染の疑いのある者を目の色を変えて探し出し、おそらく半強制的に検査させ、有無を言わせず隔離させ、そうすることで都市・地域でのウィルス拡散を抑えている。市や省の共産党書記は必死だろう。日本では、マスコミが、検査キットがPCR機器がと言い、検査体制の物理的な能力不足を井戸端で悠長に論議している。
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