大陸から飛来した黄砂が列島の空を覆い、村上春樹の久々の長編新作が店頭に並んだ4月13日、北朝鮮のミサイル発射実験によってJアラートが出され、それによってまた大騒動する一日となった。北朝鮮のミサイルでJアラートを発出するのは7度目らしいが、今回も含めて最近の3度は全て探知と捕捉に失敗し、間違った情報を流しては修正し、国民生活を無用に混乱させ、市民社会に迷惑をかけている。 結論を先に言えば、今回の問題は次の二点に総括される。第一は、発出する必要のない煽り目的のJアラートだったということ。第二は、自衛隊がまともに対北朝鮮ミサイル防衛の警戒監視をしておらず、ミサイルの捕捉追尾と弾道計算ができていなかったという点である。昨年以来、続けて3度も軌道予測に失敗している。どう考えても異常で何かがおかしい。 今回、関係者がどんな言い訳をするだろう、マスコミがどう釈明するだろうと神経を集中させてテレビ報道を注視した。マスコミが流す「解説」の中に、辻褄合わせの矛盾と破綻があり、真相が見え隠れする。前回の昨年11月3日に起きた「日本列島を飛び越えて1000キロ先の太平洋上に落下」の誤報のとき、私は『JADGEシステムが使われていない疑惑』の記事を書き、謎解きの分析と推理を示して問題提起を上げた。 正直に言って自信作であり、昨年書いた中で傑作の一つだと自負している。だが、全く反響を呼ばず、誰からも注目と評価を受けなかった。拍子抜けさせられた。15年前のブログ環境だったら、1日2万アクセスの読者を集め、ネット空間で話題になり、多くのコメントが書き込まれただろうと想像する。日本人の社会的な知的関心レベルはすっかり劣化し砂漠化した。… … …(記事全文4,439文字)
