4月13日に起きた北朝鮮ミサイルの誤報問題について、5ch掲示板がスレを立てなかった。当日朝、マスコミが一報を伝えた直後、すぐに5chの「ニュー速」を開いて書き込みを確認したが、初回1本だけ立って流れていたスレが途中で忽然と消え、2本目以降が立たず、どれほど時間が経ってもこの話題のスレが板に登場することがなかった。午後になっても、夕方になっても、さらには翌日になっても立たず、翌々日になっても無言で、5chではこの問題はなかったことになった。こういう異変は偶にある。昨年11月の「日本から1100キロ離れた太平洋上に落ちた」とJアラートが誤報した際も、やはり同様に5chのスレが立たなかった記憶がある。これは異常事態だと感じたので、13日の正午に問題提起する意味でその旨をツイートした。どうやら、政府・軍部が5ch掲示板の情報統制を敷いた気配が濃い。 他に適当な言葉が思いつかないので「情報統制」の語を使うことにする。5chについて「報道管制」という語を用いるのは適当な感じがしない。が、どうやらマスコミと同じく、5chの編集部局も政府・軍部と繋がっていて、差配と指導を受けて動いている。間違いない。ちなみに、最近私は記事で「軍部」という語を平気で使用して時事を分析するようになったが、「軍部」の語で念頭に置いているのは、CIAの息のかかった防衛研メンバーや小原凡司や森本敏や佐藤正久や小野寺五典などの面々であり、報道1930やプライムニュースのレギュラーズの範疇である。丸山真男の概念に倣って「軍国支配者」と言い換えてもよいだろう。彼らを纏めて表現する概念を暫定でも開発しないと、現実政治をよく考察・説明できない。単に「CIA工作員」では軽すぎる感じがする。彼らは政治の権力を持っている。「軍部」が適当だ。 4月13日の北朝鮮ミサイル発射とJアラート誤報の件が5chで論議されないよう、編集部局が意図的にスレ立てを止め、背後に政治権力の介入があったとして、その理由は何だろうか。言うまでもなく、事実を知る関係者からの匿名投稿を阻止するためだ。集合知のストリームによって問題の正確な全体像が判明するのを排除し遮断するためである。日本の対北朝鮮ミサイル防衛の実態と真相が国民の知るところになると都合が悪いからだ。政府・軍部にとってそれが機密情報だからであり、真実が伝わると大問題になるからである。右翼ばかりが圧倒的に多く集まる5ch空間だが、ときには集合知の威力を垣間見せ、マスコミを無用の長物に変えてしまう瞬間がある。小保方晴子のSTAP細胞事件の解明場面がそうだった。あのときは5chのスレに釘付けになり、複雑なパズルのピースが埋まって行く過程に興奮させられた。 STAP細胞事件のような、政治イデオロギーや国家の謀略と縁の薄い社会問題のときは、5chは庶民が事件の真相を知る手がかりを提供する拠点となる。マスコミ報道を補完する情報ツールとなる。だが、国家(政府・軍部)の側からすれば、これほど危なく恐ろしい情報装置もなく、常に目を光らせて監視し、告発や漏洩を防ぎ、スレ立てを管理統制していなければならない媒体機構(メディア)に違いない。中国の国家権力(党・政府)によるウェイボー取締りと同じ。当然、5chの特に「ニュー速」の編集管理には息のかかった人間を配置している。もし今回、スレ立て規制をしなければ、事情を知る匿名の自衛隊関係者から、海自イージス艦が日本海に配備されてないこと、JADGEが運用されてないこと、北朝鮮ミサイル防衛の任務そのものが曖昧になっていることが密告され、集合知のエンジンが旋回していただろう。… … …(記事全文3,910文字)
