今日本は、「日銀」による利上げの「リスク」に曝されています。本来、日銀政策が円安対策なんてのは二階から目薬のような話で、その効果は極めて限定的なのに、円安対策のために利上げを歓迎する風潮が今、日本を覆っています。
その背景には、利上げになれば稼ぎが増える「銀行業界」や、利上げすれば国債費が増えるから”高市よ、これ以上積極財政をヤメよ!”というプレッシャーをかけることができると目論む「財務省」から、日銀への圧力が明確にあります。
ところが、そんな利上げをすれば我が国の投資や消費が冷え込むことは確実なのです。
折角の「積極財政」の効果も、この利上げによって相殺され、結局経済低迷が長引いてしまうことになるーーー今の日本はそんな危機に、日銀、そしてその背後にいる財務省や銀行業界の目論見によって、さらされています。
しかも今、政府は、東北・北海道地方の巨大地震である「日本海溝地震」や「千島海溝地震」の注意報を発出しています。これらの地震は最悪30万人の死者が危惧される程の深刻な危機なのです。
日中外交は今、緊張が高まっていると言われていますが、現下の緊張は、これまでの「日中友好」という名の「媚中外交」に隠蔽されていただけで、2010年頃からそこに存在し続けたものに過ぎません。
むしろ中国は今、不安定極まりない「習近平独裁」の状況にあり、台湾有事のリスクは、岸田、石破両政権で「媚中」を続け、毅然とした対中姿勢が不在だったお陰で、肥大化してしまっています。
ウクライナ戦争の影響で進んだロシア・北朝鮮の「同盟」関係、そして、中国とロシアの連携強化は、極東の安全保障環境をさらに悪化させ、ロシアや北朝鮮に関わる有事リスクも確実に高まっています。
そんな中で我が国の「核」を巡る議論は遅々として進まず、そのせいで日本の有事リスクの抑止は停滞し続けています。
一方で、コロナ騒動を経て、医療業界の「偽善」に満ち満ちた「過剰医療」が露わになったにも関わらず、それを緩和、解消するための議論よりもむしろ、その過剰性を拡大するような法制度が厚労省によってさらに加速してしまう事態を迎え、日本国民の生命と健康が、ますます医療業界のビジネス主義によって大きな危機に曝される事態に立ち至っています。
こうした「リスク」に対して我々は「強靱」すなわち「レジリエント」な国家を目指さねばなりません。
こうした認識から、京都大学では、2022年から毎年、日本がどれ程恐ろしい危機に満ち満ちているのかを、本学の叡智を結集し、しっかりと認識し、如何に振る舞うべきかを考えるためのイベントとして、
「京都大学レジリエンスフェスティバル」
を開催して参りました。
その四回目となる今年は、
「軍事」について、伊藤貫氏と小幡敏氏が、 「経済」について、本田悦朗氏と藤井聡が、 「医療」について、宮沢孝幸氏と同じく藤井聡が、そして最後に、 「政治思想」について、施光恒氏と浜崎洋介とが、
じっくりと、それぞれの危機とレジリエンスのあり方を、下記要領にて今週末、京都大学にて徹底的に論じ合います。
日 時:2025年12月21日(日)13:00〜18:00(開場12:30) 会 場:京都大学 芝蘭会館 稲盛ホール(定員230名) [Googleマップ] 参加費:無料 主 催:京都大学経営管理大学院レジリエンス経営科学研究寄附講座 京都大学大学院都市社会工学専攻藤井聡研究室 プログラム: 13:00 開会挨拶(藤井聡) 13:10 - 14:10 防衛と核武装(伊藤貫・小幡敏) 14:20 - 15:20 危機管理と経済政策(本田悦朗・藤井聡) 15:30 - 16:40 科学と医療行政(宮沢孝幸・藤井聡) 16:40 - 17:40 日米の「大転換」と、その政治思想(施光恒・浜崎洋介) 17:40 - 17:50 閉会挨拶(浜崎洋介)
2025年を振り返りつつ、来年の展望を「危機」の視点から徹底的に考えるこの機会、是非とも京都にご参集ください!
京都大学大学院 藤井聡
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