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11月3日の文化の日にチャンネル桜の討論会に招かれている。
テーマは「日本文化の再興」。
各自が好きな日本文化についてその現状を語り、今後について討論するというものだ。
私は自分の好みとしてまずは歌舞伎界の現状について示そうと思っている。
今回のメルマガはその予告編である。
この10月、東京・東銀座の歌舞伎座では「文七元結物語」が上演されている。元結は「もっとい」と読む。
本来は三遊亭円朝作の「人情話文七元結」として上演されるが、山田洋次監督が演出し、脚本も少し変えているため、このタイトルになった。
注目すべきは女優の寺島しのぶさんが主人公の左官、長兵衛の妻、お兼を演じていることだ。
寺島さんは尾上菊五郎さんの娘。
歌舞伎の家に生まれたが、女であるために歌舞伎の道に進むことを断念し、舞台や映画で活躍する女優になった。
しかし今回、長兵衛役の中村獅童さんがお兼役として寺島さんを推薦したこと、山田監督の演出という、いささか歌舞伎のハードルが下がったためであろう、出演が決まったようだ。
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