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12月22日、テレ東BIZが宮内庁への独自の取材により、「4年ぶりティアラ着用で調整へ」という記事を掲載した。
さほど長い記事ではないので全文を引用する。
『2024年1月1日に皇居で行われる国事行為「新年祝賀の儀」で参列の女性皇族が4年ぶりにティアラを着用されることで宮内庁が調整を進めていることがテレビ東京の取材で分かりました。愛子さまがこの儀式でティアラをされるのは初めてです。
新年祝賀の儀では新型コロナで苦しむ国民がいることに配慮して2021年から女性皇族のティアラの着用を控えてきました。ティアラの着用は新型コロナの位置づけがこれまでと変わったことを印象付けるものとなります。
愛子さまは成年時にティアラを制作しておらず現在黒田清子さんのものを借用されていて、ティアラの着用は自らの誕生日行事を除いて初めてです。
ただ、新年祝賀の儀の参列皇族はまだ正式に発表されておらず実際にティアラを着用するかは国民感情を踏まえた両陛下の元日の気持ちによるところも多いとされています。』
気になった点をあげてみる。
まず、新年祝賀の儀とは元日に皇居の宮殿松の間において、天皇陛下が新年の挨拶を述べるとともに、天皇皇后両陛下を始めとする皇族方が衆参両院の議員とその配偶者ら、外国の駐日大使とその配偶者らから新年祝賀の儀を受けるというもの。
天皇陛下は一貫して燕尾服に大勲位菊花章頸飾という最高位の正装だが、女性皇族はこの3年間、ティアラなし、ティアラとお揃いのネックレスもなし、しかしローブ・デコルテを着用するという、陛下とつりあいがとれず、ご本人の服装としてもつりあいのとれない装いだった。
新型コロナに苦しむ国民に配慮してということだが、私はまったく納得していない。
ティアラを毎年新調しているならともかく、女性皇族は成人になったら、必ずあつらえるものである。
必需品だからだ。
決して贅沢品ではない。
女性皇族がローブ・デコルテの装いなのにティアラがないというほうがよほどおかしいというのが一般の感情ではないだろうか。
そして女性皇族がティアラをお付けになると、華やかであり、暗い気持ちが吹き飛ばされる。
世の中が暗く、沈んでいるときほどティアラはつけていただくべきだと思うからだ。
そしてこの記事で何とも不可解なのは、当日のティアラ着用が「国民感情を踏まえた両陛下の元日の気持ちによるところが多い」というくだりだ。
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