… … …(記事全文3,313文字)●またIDカード不正利用
東京電力は8月7日、柏崎刈羽原発で運転員が中央制御室から退出するゲートを通る際、中央制御室内にIDカードを忘れた同僚を自身のIDカードで退出させる不適切な操作を行ったと発表した。管理システムの不具合でエラーが表示されず、不適切な退出を防げなかったとしている。
●徹底的な設備改善と意識改革
柏崎刈羽原発では、侵入検知設備の不具合、運転員が他人のIDカードを使用して中央制御室へ不正入室するなど、テロ対策上の重大問題が相次ぎ、2021年原子力規制委員会が「運転禁止」命令を出した経緯がある。その後、徹底的な改善が行われ、本年4月6号機が営業運転を開始したばかりである。そこに、再びテロ対策に関わる不手際が発生したということは、いかに東京電力の設備改善や意識改革が名ばかりのものかを裏付けるものである。
●発生は2月発表は8月
東京電力によれば、不手際があったのは2月18日。6、7号機の中央制御室で勤務していた運転員が上着脱ぐ際、IDカードを一緒に首から外した。同僚の運転員ととともに中央制御室のエリアから出ようとしたところ、カードがないことに気付き、先に退出した同僚が自身のIDカードを使って退出させたという。
