… … …(記事全文9,044文字)8月11日、SNSのXに「裁判を傍聴してわかったHPVワクチン薬害訴訟の実態とは?」というタイトルのYouTube動画が流れてきた。「一般社団法人予防医療普及協会」のイベントで、同協会理事を務めるホリエモンこと堀江貴文氏と、産婦人科医のたぬきち氏が対談した模様を録画したものだ。「たぬきち」というのはXの匿名アカウント名で、この動画でもたぬきち氏は自分の顔をタヌキのイラストで隠す処理をして出演していた。
たぬきち氏はXで、ワクチン批判者に対して攻撃的に絡む「反反ワクチン」医師の一人だ。私もたぬきち氏に絡まれたことがあるが、氏の質問に誠実に答えたにもかかわらず、同じ要求を執拗に繰り返すので、申し訳ないがミュートさせてもらった。私は反反ワクの人でも、お互いに礼節を保ち、相対する意見にも耳を傾けられる人となら、誠実に対話したいと思っている。だが、現実に会ったときと同じ程度の礼節を、SNSで保てない非常識な人と対話する気はない。たぬきち氏にも、現実社会で保つ程度の礼節をXで保ってもらいたい。
そのような次第で、たぬきち氏の動画をウェブマガジンで取り上げるのはためらいがあった。だが、堀江貴文氏のYouTubeチャンネルという影響力の大きなメディアでの発信であることと、反反ワクチンの活動家が、どのような理屈や心理でHPVワクチンの薬害を否定し、どんな心理でワクチンを守ろうとしているのか興味があった。なので、しっかり動画を視聴して、取り上げることにした。
たぬきち氏は2019年からHPVワクチン裁判の傍聴を始め、コロナで一般傍聴が止まった期間はあったが、2024年から再び法廷へ通うようになったという。その傍聴を通じて、氏が「分かった」としているのが、下記のような内容だ。長くなるが、なるべくたぬきち氏の本意を損なわないよう、氏が話していた内容をそのまま生かして、簡潔に箇条書きにまとめた。

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