… … …(記事全文4,424文字)ミッドウェー海戦は、しばしば「暗号解読者たちの勝利」と呼ばれる。
だが実際に日本軍を罠にかけたのは、解読そのものではなく、解読で得た情報を確信に変えるために仕掛けられた、ある巧妙な「偽作戦」であった。1942年春、米海軍情報部の一角、ハワイの地下壕に置かれた「戦闘情報班(通称ステーション・ハイポ)」は、ジョセフ・ロシュフォート中佐率いる解読チームによって、日本海軍の暗号JN-25の解読を進めていた。
JN-25は数字の羅列に単語を対応させた暗号書と、それに重ねる乱数表を組み合わせた方式で、完全な解読には程遠かったものの、断片的な符号の頻度や文脈から、通信の輪郭を掴むことは可能になっていた。日本海軍が使用していた暗号(JN-25). 出典: Consortium of Indo-Pacific Researchers
https://indopacificresearchers.org/battle-of-coral-sea/4月から5月にかけて、日本軍の通信量が急増し、「AF」という地名符号が繰り返し登場するようになる。文脈から、これが近く行われる大規模作戦の目標地点であることは明らかだった。だが「AF」がどこを指すのか、確証がなかった。ロシュフォートのチームは、これをミッドウェー環礁だと推測していたが、ワシントンの海軍情報部は、真珠湾やハワイ本島、あるいは西海岸を本命視する声も根強く、意見は割れていた。
太平洋艦隊司令長官ニミッツ提督は、限られた兵力をどこに展開するかを決めるにあたり、この推測に艦隊の命運を賭けるわけにはいかなかった。
解読結果を信じ空母を伏在させたニミッツ提督. 出典: WEB歴史街道 - PHP研究所
https://rekishikaido.php.co.jp/detail/4816/image/0
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