… … …(記事全文4,971文字)ウクライナ戦争を通じてロシア軍は、開戦当初とはかなり異なる軍隊へ変貌してきた。2022年には戦車・装甲車を中心とする大部隊を動かしていたが、ドローンによって大型部隊が容易に発見・攻撃されるようになると、数人単位の歩兵を前進させる「小規模浸透戦術」に移行した。
ところが、この戦い方には致命的な弱点がある。
人間を猛烈な速度で消費するのである。
米CSIS(戦略国際問題研究所)は2026年半ばまでのロシア軍の累計死傷者を約140万人、うち死亡者を最大45万人と推計している。さらに重要なのは、2026年4~5月にはロシアの占領地域が差し引き約400平方キロ減少したという点だ。つまり大量の人的損失を出しながら、領土という「成果」が以前ほど得られなくなっている。
実際、2026年2~5月にロシア軍が獲得した領土は164平方キロにすぎず、前年同期の1151平方キロから激減したとの分析もある。
「兵士はいくらでも補充できる」が崩れ始めたのだ。
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