Foomii(フーミー)

政治・歴史・文化・経済!高安カミユメールマガジン

高安カミユ(保守系コラムニスト)

高安カミユ

高市政権の投資拡大路線と利上げは相反するか?~利上げと国家安全保障投資は本質的に相反しない!~

高市政権の投資拡大路線と利上げは相反するか?という根源的な重要テーマに関して今回は記したい。マクロ経済学の基本原則(教科書的な理論)に照らせば明らかに整合性に課題がある。だから、高市政権が掲げる「責任ある積極財政」と、日銀が進める利上げ路線は、一見すると水と油の関係に見える。財政はアクセルを踏み、金融はブレーキを踏む。
素朴な教科書的マクロ経済学の目で見れば、この二つの政策はまさに正面から衝突しているとしか言いようがない。利上げは企業の資金調達コストを押し上げ、投資のハードル・レートを引き上げる。政府がどれほど税制優遇や補助金で投資を呼び込もうとしても、金利の上昇がその効果を相殺してしまう。加えて、投資拡大のために国債発行を増やせば、長期金利の上昇とあいまって将来の利払い費が膨張し、財政の自由度そのものを蝕んでいく。景気を押し出す力と抑え込む力を同時に働かせるのだから、政策効果が減殺されるのは当然の帰結だろう。

しかし、この矛盾は視点を変えた瞬間に、まったく違う顔を見せる。超低金利がいつまでも続く世界では、本来ならば市場から退場すべき生産性の低い事業や企業が、安価な資金によって生き永らえてしまう。いわゆるゾンビ企業の温存である。適度な利上げは、そうした企業や事業を淘汰し、そこに固定化されていた資本と労働力をAIや半導体、エネルギー安全保障といった成長分野へと解き放つ、いわば新陳代謝の装置として機能しうる。金利という「厳しい審査基準」が存在することで、単なる低利のばら撒きではなく、真に生産性向上が見込める投資だけが選別されて実行される。同時に、行き過ぎた円安や輸入インフレを利上げで抑えつつ、設備投資による生産性向上を通じて持続的な賃上げを実現するという、実質賃金を守るための循環を描くことも可能になる。つまり短期的な需要コントロールとしては相反していても、中長期的な産業構造の転換過程としては、それなりに筋の通ったロジックが成立するのである。



下記にて更に深堀り!


ここより先は会員登録が必要です。月・水・金に配信中です。(現在、平日毎日更新中)
そのため、1記事20円程度になります。
なお、今後、値上げの可能性がありますが、値上げした場合も、ご登録者は、登録時の価格が維持されますのでご安心ください。
ご購読を、心よりお待ちしております。よろしくお願いいたします。m(__)m

… … …(記事全文3,415文字)
  • この記事には続きがあります。全てをお読みになるには、購読が必要です。

    購読中の読者はこちらからログインすると全文表示されます。

    ログインする
  • 価格:380円(税込)

    今月配信済みの記事をお読みになりたい方は定期購読を開始ください。
    お手続き完了と同時に配信済み記事をお届けします。

    定期購読する

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2026年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2026年9月19日に利用を開始した場合、2026年9月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2026年10月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する