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8月22日、ロシアの政権与党「統一ロシア」の党大会が開催され、プーチン大統領が会場に姿を現し、演説を行いました。党大会と言えば、今年の6月28日にも開催されたのですが、その際にもプーチン大統領は出席しました。やはり、来月に迫ったロシア下院議会選挙を前に、英国主導で実行中のロシア国内の政情不安化作戦を念頭に置き、プーチン大統領も党内の引き締めに掛かっているのかもしれません。
22日の党大会での演説後、プーチン大統領はクレムリンの執務室で、国営テレビ「ロシア1」のパーヴェル・ザルービン記者(※写真左)のインタビューを受けました。冒頭でザルービン氏に「僅か1ヶ月強の間に2度目の党大会に出席されましたが、なぜですか?」と単刀直入に聞かれたプーチン大統領は、「まず第一に、選挙が間近に迫っていること。これが第一の理由です。そして第二に、私がこの党を創設したのですから、支持するのは当然のことです」と率直に語りました。
プーチン大統領によれば、「統一ロシア」の党綱領は議論を重ねつつ、自ら作成したとのことですが、「統一ロシア」は選挙運動の際、ポピュリズムの誘惑に駆られることなく、「非常に慎重かつ専門的、そして責任を持って行動してきた」こと、そしてこのことが「最も重要なことです」と語りました。
90年代に西側資本にボロボロにされたロシアをエリツィン大統領から引き継ぎ、時間をかけ着実に国を成長させた背景には、このようなポリシーがあったのか、と再認識させられました。日本の政治家にも是非参考にして頂きたく思います。
インフラ攻撃チキンレースの結果に言及
さて、このインタビューの中で、プーチン大統領は今も続くウクライナとの前線後方の戦い、インフラ攻撃チキンレースについても発言しました。プーチン大統領は現在のエスカレーションした状況につき、ロシアに再び「戦略的敗北」をもたらそうとする「キエフ政権とその西側諸国の黒幕による新たな賭けの結果だ」と語りました。
またプーチン大統領は、ゼレンスキー氏が6月末に宣言した“40日間作戦”についても触れ、「敵にとって、その結果はまさに予想とは正反対でした」と語り、次の様に続けました:
「当然ながら、ロシアとの対立においてターニングポイントとなるような事態は起こり得なかったし、実際に起こっていない。キエフ政権とその黒幕達は、いかなる優位性も得ることはできず、これまでも得ておらず、そしてこれからも決して得ることはないだろう」
パンドラの箱
更にプーチン大統領は、ゼレンスキー政権の挑発行為を「単なる宣伝と野心に基づく明らかなエスカレーション」と断言し、彼らは「パンドラの箱を開けてしまった」と語りました。ゼレンスキー氏らは、ロシアの経済にダメージを与えることで、ロシア国民の不満を募らせ、国内で政情不安を起こす戦略を取っていますが、そのことで逆に今まで眠っていたロシア人のハートに火をつけたと言えます。プーチン大統領は、ロシアは遂に「既に瀕死の状態にある、最も脆弱な(ウクライナの)経済セクターに攻撃を開始した」と語っています。
日本のメディアは報道しないでしょうが、ロシア軍は現在、ウクライナの民間物流拠点や倉庫、食料チェーンの倉庫等への攻撃も開始しています。キエフ政権はこういった民間施設の一角を軍事利用しているからです。その被害の規模は膨大過ぎて、私も連日追うだけで大変ですが、例えば20日の攻撃だけみても、ウクライナのスーパーチェーン「Varus」の倉庫や(※写真下)保管商品がロシア軍の攻撃により全焼、同じくチェーン店「Fora」の倉庫(※写真上)、キエフの物流センター「FM Logisti」の倉庫など複数の倉庫が全焼しています。
また21日、遂にあのニューヨーク・タイムズでさえ「キエフのスーパーマーケットでは、穀物、乳製品、肉製品、野菜、その他の日用品が品薄になっている」と報じ、キエフ在住の年金生活者の「悪夢よ、悪夢だわ!砂糖を買おうと思ったら、もうなくなっていたの。棚がまるまる空っぽだったわ!」とのコメントを報じています。
それに比べ、ロシアではECサイト「ワイルドベリーズ」、そしてここ最近では、その競合社「OZON」の倉庫が2棟ほどウクライナの長距離ドローンによる攻撃を受け被害を受けました。しかし物流や食料品の供給には全く影響はありません。23日の2Uの「ニキータの機密解除」のライブ配信でお伝えしました様に、モスクワやモスクワ周辺都市ではガソリンスタンドに再び行列ができていますが、これはウクライナのドローン攻撃によるものというよりは、ロシア内部の構造的な問題であり、深刻ではなく、一定の時間が経てば解消される問題です。
しかしウクライナの場合、そうはいきません。ロシアはまさに外科手術を行うかの如く、電力、港湾、鉄道、輸送などウクライナの主要インフラをミサイルや無人航空機で攻撃してきました。ウクライナ軍は無人航空機ですが、ロシアはそれに加え各種ミサイル攻撃も行っています。無人航空機の場合、せいぜい爆薬は50~150㎏程度ですが、ミサイルともなれば150~300㎏、また精密滑空爆弾FABやKABであれば500㎏~3トンにもなります。これだけみても、両国の被害の違いがハッキリと識別出来るかと思います。







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