… … …(記事全文4,552文字)玉木にしても山尾にしても、同じ傷を持つ者同士、同病相憐れむところから始まった「ドタバタ劇場」。この顛末を遠巻きにほくそ笑んでいるのは、自民党の主流派で、この先も国民民主のトラブルは続いていく
◆〔特別情報1〕
SNSで持ち上げられた政党は、SNSによって転落していく。そのことを目の当たりにしたのが、山尾志桜里元衆院議員の公認問題をめぐる国民民主党の対応であった。山尾氏の公認内定で国民民主党の人気が失望に変わったコメントがSNS上にあがってきたのは確かだろうが、もともと人気に陰りをつくったのは玉木代表自身の不倫問題だ。その玉木が、不倫問題でキズのある山尾氏に出馬要請をし、党として公認内定まで進めたから、「不倫党」とまで批判が続出したのである。山尾氏への批判は、玉木代表への批判そのものということだろう。にもかかわらず、執行部は山尾氏の内定をあっさり取り消した。しかも、内定取り消しを誘導するための、ひとりぼっちの「出馬表明」だったことが山尾氏によって暴露されてしまった。
選挙を前に、いろんな政界劇場が繰り広げられているが国民民主党の劇場は、随分と手の込んだ「劇場」だったようだ。実に後味が悪い。国民のことも、こうやって平気で切り捨ていくことができるのが、この政党の本質ではないかと思えてくる。
またABEMA NEWSは12日、「なぜ玉木代表は“判断が遅れた”のか? 国会内で語るも“視線は上向き”…山尾氏の公認見送り問題」という見出しをつけた記事のなか、山尾氏を公認しないという判断が遅れた理由について玉木は、「会見をする・しないという話もあったが、多分皆さんの関心も8年前のプライベートなところだったと思う」と説明を始めもののその様子について、「玉木代表は約14分にわたって記者からの質問に答えたのだが、思考をめぐらせるように『視線が上を向く』場面が多く見られた」としている。
この顛末を遠巻きにほくそ笑んでいるのは、自民党の主流派だ。質問に答える玉木の上を向く視線の先に、何を思い浮かべていたのか。自民党内部に精通する事情通は、それを物語る驚きの話を語った。以下、特別情報である。
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