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世に倦む日日

田中宏和(ブログ「世に倦む日日」執筆者)

田中宏和

野党は感染症対策の追及と提案を - 田村智子を陣頭に国論をリードせよ

クルーズ船の感染者のうち、人工呼吸器を使用したり集中治療室に入ったりしている人が4人いるという報道が出た。これによって、「(新型コロナウィルスは)感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります」と記していた厚労省の2/8の所見が破綻した。また、クルーズ船での作業に当たった検疫官1名の感染も確認された。中国以外の国で検疫官が感染した例は初で、世界とWHOに衝撃を与えているだろう。 日本政府がこのウィルスの感染力を侮り、リスクを軽視していたため、かかる重大な過失が起きたと言わざるを得ない。そして遂に、外務省が中国全土の在留邦人に一時帰国を呼びかける進行となった。おそらく、今週中に日本で初の死者が出るだろう。クルーズ船の問題は容易ならざる事態に陥り、国際問題となって刻々の動きに世界から注目が集まるはずだ。これから2週間ほどは日本中がこの感染症の問題で一色となる。 野党に提案したいが、国会予算委での質疑は新型コロナウィルスの問題に集中したらどうだろう。テレビの報道番組を見ていると、国会で野党が北村誠吾を追及している絵が出ていて、内閣府が公文書を白塗りで国会に提出した問題が紛糾しているらしい。重要な問題に違いないが、新型コロナウィルスのニュースを見た後に流されると、何とも場違いな感じがして、野党は何をやっているのだろうという気分にさせられる。政府与党を攻めて国民世論を動かす成果を導いておらず、逆効果になっている。野党にとってマイナスだろう。 この件は「桜を見る会」の追及から派生した問題で、野党側は国会開会前に戦略を立てて、国民の非難をこの急所に集めようと考えていたに違いないが、状況が変わり、現在の焦眉の課題から乖離していて、国民の眼からは無駄な騒動に映る。むしろ北村誠吾を巧妙に囮に使い、「大臣クビ獲り」に夢中になる野党の姿を戯画化して演出する政権側の手練手管が透けて見える。
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