昨日18日は4都県で8人の感染者が出た。東京の3人のうち80代男性と50代男性は重症で人工呼吸器の状態にあり、神奈川の1人の60代男性も重症とある。東京の50代男性の会社員は5日に発症後、10日から13日の間に二つの病院で診察を受け、15日に別の病院に入院、18日に陽性と判明している。 神奈川の60代男性は、5日に病院を訪れて風邪と診断、8日に別の病院を紹介され受診、10日にも受診したが症状が治まらず13日に入院、さらに別の病院に転院となり、17日にウィルス検査を受けて陽性と判明、発表となった。この二人も病院を何か所もたらい回しされた挙げ句、入院先で人口呼吸器の重症となり、最後に検査されて感染者にカウントされる身となった。日本の市中感染のパターンである。 屋形船の例のような大きなエピソードに引っかかったサスペクトでないかぎり、あるいは厚労省職員や横浜市消防局員やDMAT職員でないかぎり、普通の市民は即時の積極的な検査を受けることができない。「武漢縛り」を変えて検査対象を緩和し、市中感染者を公表し始めた13日から、この5日間で市中感染者は30人ほど出ているが、うち死者と重症者は6人に上っている。 (1)神奈川80代女性、(2)北海道50代男性、(3)東京40代男性、(4)東京80代男性、(5)東京50代男性、(6)神奈川60代男性。中国人旅行者を含めた現在の市中感染者数は61人なので、重症者率は1割ということになる。いかに、厚労省が重症となった者だけを選んで検査しているかが分かる。また、重症者は決して高齢者だけに限られるわけではないことも分かる。働き盛りの現役世代が重症化している。… … …(記事全文3,155文字)