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世に倦む日日

田中宏和(ブログ「世に倦む日日」執筆者)

田中宏和

「相談センター」の電話縛りは続く - 「保険適用」と「民間検査」のウソ

2月29日に安倍晋三の記者会見があり、新型コロナウィルス感染症についての政府対策が発表された。その中で関心の焦点であるPCR検査についての言及もあったので、内容を検討したいが、一部のマスコミ報道で誤解が広がっていると思われるので、釘を刺しておきたい。安倍晋三の虚弁に騙されている向きがあり、特に、大谷義夫と岡田晴恵が出演した3月1日の日曜スクープと3月2日のモーニングショーでの説明は、見事に罠に嵌まっていて、安倍晋三の巧舌を自身の主観的な期待感を重ねて解釈してしまい、PCR検査が今週から拡充され、検査数が増えるものと誤認してしまっている。 この問題で国民からの信頼と評価が高いモーニングショーで、結果的に間違った情報を伝え、世論を誤導してしまっており、検証と訂正を試みたいと思う。騙しのキーワードは「保険適用」と「民間検査機関」だ。安倍晋三の話の中にこの二つの単語があったため、大谷義夫は釣られて騙されてしまっている。 大谷義男は、政治的には全く素人の人間なので、これまでテレビで行ってきた自分たちの主張が安倍晋三に受け入れられ、政策が転換され、PCR検査が積極的に前に踏み出されたものと安易に錯覚したのだろう。言葉面で巧みに人を騙す政治家の手練手管というものが分かってない。結論を言えば、今回の「保健適用」と「民間検査」の解禁は、何らPCR検査の実数を増やすものではなく、検査対象を開放して拡大する中身ではないのだ。 安倍晋三の言葉を正確に分析して意味を読み取る必要がある。安倍晋三はこう言っている。「来週中に、PCR検査に医療保険を適用いたします。これにより、保健所を経由することなく民間の検査機関に、直接、検査依頼を行うことが可能となります。民間検査機関の検査能力も大幅に増強されます」。このことは、検査の許諾に「帰国者・接触者相談センター」が介在することを排除していない。肝心なのはこの点である。
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