Foomii(フーミー)

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~

藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)

藤井聡

岐路に立つ日本:積極財政・利上げ・中国問題をめぐる2時間半(現代における貨幣理論の第一人者・ミッチェル教授との対談)

この度、現代貨幣理論(MMT)の創始者のオーストラリアのニューカッスル大学経済学部ウィリアム・ミッチェル教授と、2時間45分にわたって対談し、Youtubeにその動画を公開しました。

 

Japan at a Crossroads: Fiscal Policy, China, and the Growth (William Mitchell × Satoshi Fujii)

[岐路に立つ日本:財政政策、中国、そして成長(ウィリアムミッチェル×藤井聡)]

https://www.youtube.com/watch?v=_isU7LMU5vQ

 

テーマは、日本経済と世界経済、そして、グローバル金融危機や、一部え”アンフェア”と批判される、過剰に安い為替を武器とした中国貿易問題について。

 

この対談は当方にとって、大変に刺激的なものとなりました。なぜなら、政府が強力な財政政策と金融政策を前提とすれば、様々な問題を乗り越えられるのだ、ということを当方は強く確信していましたが、当方が”マールアラーゴ合意”(つまり、中国元の通貨引き上げ合意)が必要ではないかと考えていた、拡大し続ける中国貿易問題についてもやはり、当該合理ができずとも、日本国内における超積極財政+金融政策でもって乗り越えることができるのだ、という<真実>に改めて重いが至ったからです。

 

是非皆様も、本対談の内容にお触れ頂きたいと思います。

 

本動画は英語ですが、ここでは、先ずは下記にその概要を示し、その後にその英語対談のテキスト、ならびに、その翻訳をおつけします。是非、ミッチェル教授との刺激的な対談にお触れ頂きたいと思います。

 

【対談概要】

本対談では、日本経済が長期停滞から脱却できない根本原因と、その打開策について、財政政策・金融政策・産業構造・国際経済の観点から幅広く議論されました。

 

まず、日本は1990年代のバブル崩壊以降…

… … …(記事全文21,294文字)
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