… … …(記事全文8,385文字)先日、東京MXテレビ『東京ほんまもん教室』に、片山さつき大臣にゲストとして熾し頂き、30分間の対談をいたしました。
https://www.youtube.com/watch?v=CCARGUN9d2M&t=1120s
この対談で、片山大臣は以下の6つの「認識」を示されました(対談内容の全文文字おこしは文末に掲載いたします)。
【認識1】責任ある積極財政とは、成長する責任である。
【認識2】「成長」すれば、「数十兆円規模」で税収は増える
【認識3】マーケットとの対話も重視するが、そもそも今、財政は悪化なく改善している。
【認識4】将来の成長をもたらす財政赤字は「必要な財政赤字」である。
【認識5】「政府の赤字」は「国民の黒字」となり、「政府が黒字」になれば「国民は赤字」になる。
【認識6】「社会保障費等」と「投資」は、異なる財政規律が必要となる。
以下、この6つの解説したいと思います。
【認識1】責任ある積極財政とは、成長する責任である。
その責任とは何かを伺ったところ、『未来に向けて成長力のある、存在感のある、世界のど真ん中で輝く日本を作ってそれを残す、という「責任」』だとのこと。
【認識2】「成長」すれば、「数十兆円規模」で税収は増える
ただし、「経済成長なくして財政再建」であり、その実例として、税収が2000年頃には40兆円だった一方で、今日では84兆円にまで増えている、そしてその40兆円以上の増収は『「増税」して増えたわけじゃなくて、「成長」して』増えたという事実を示されました。
【認識3】マーケットとの対話も重視するが、そもそも今、財政は悪化なく改善している。
政府は今、マーケットへの説明責任も重視している。
そして実際、今の日本政府は、一般会計では28年ぶりにPB黒字を達成しており、国債依存度も低下している。したがって、財政悪化しているどころかむしろ改善している。
【認識4】将来の成長をもたらす財政赤字は「必要な財政赤字」である。
当方から「財政が短期的には仮に国債依存が向上したとしても、それをすることで成長していくことになれば中長期的には財政は改善していく。それが「責任ある積極財政」の考え方だと思うんですが、いかがですか?」と質問したところ、片山大臣は「企業では当たり前の、投資をして収益を得る」と発言した上で、日本が「ウィナー・テイク・オールの激烈な(国際)競争に勝つ」ための投資は必要だと述べ、そういう投資をしないことは「最悪の先送り」だと発言。
これは要するに、事実上筆者の発言を「肯定」した事を意味します。
つまり、将来成長し、税収が増える事になるなら、短期的に「赤字が拡大」すること、つまり「プライマリーバランス赤字」を許容することが「責任ある積極財政」だと、片山大臣は示したわけです。
【認識5】「政府の赤字」は「国民の黒字」となり、「政府が黒字」になれば「国民は赤字」になる。
当方から財政赤字が拡大するというのは緊縮派からすると非常に問題だと言われるが、「財政赤字の拡大は国民の黒字になる」ということだと思いますがという認識を述べたところ、「企業バランス的に見るとどっちの貸方・借り方、どっちに何が乗ってるか考えろ、ってやつですよね」と発言されました。これは、片山財務大臣は「政府の赤字は国民の黒字となり、政府が黒字になれば国民は赤字になる」という認識を事実上肯定したものと解釈できます。
【認識6】「社会保障費等」と「投資」は、異なる財政規律が必要となる。
以上の議論を踏まえ最後に当方から「支出は支出でも、社会保障費等の義務的支出と、それから投資を含めた裁量的支出…この両者の財政規律の考え方は柔軟化して変えていく(異なるものにしていく)ということも大切になってきますよね」と伺ってところ「結果的にはそうなるでしょうね」と肯定されました。
…以上の6つの認識をまとめて言うなら、「マーケットとの対話を重視はするが、いわゆるPB規律にこだわらず、短期的な赤字拡大も許容し、成長を導く投資を行う事が成長をもたらし、税収を増やし、財政を健全する事になる。これこそ、成長させ、財政を健全化させる「責任」をとる、「責任ある積極財政」の考え方だ」ということになります。
まったく正しい認識だと思います。後は、短期的な「マーケットとの対話」なるものに配慮しすぎて、片山大臣がおっしゃる「成長を導く投資」が不十分になってしまうリスクをどう乗り越えるか、という点に最大限の配慮が必要だ、という事になりますね。
詳細にご関心の方は是非、下記ご一読頂くか、下記Youtubeをじっくりご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=CCARGUN9d2M&t=1120s
【片山さつき×藤井聡対談録 全文】
藤井:片山さんはもう自民党きっての論客ということでかつては、テレビで消費税減税の賛否をめぐって激しく討論させいただきましたが、そんな片山大臣がですね、「責任ある積極財政」を掲げる高市政権の財務大臣として、いま采配されてるわけであります。
これまでの政府は…


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