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月島さくらさんというAV女優と対談をすることになった。
多忙を極めておられるようで午前中のリモート対談でしか時間がとれないようだ。
月島さんがそんなにも多忙なのはおそらく、本業のほかに女性の権利を守るための活動もしているからだろう。
昨年6月、AV新法なる法案が施行された。
正式には「AV出演被害防止・救済法」と言い、成人年齢が18歳に引き下げられたことを機に、出演契約をめぐる被害を防止するためにつくられた。
塩村あやか参議院議員(立憲民主党)が中心となり、超党派の議員立法で急いで成立されたが、その際、「被害者支援団体」の主張のみを頼りに、密室で3か月、国会で1日審議するだけ。
AV女優や監督、制作会社など当事者への聞き取り調査はなされていない。
塩村氏はなんでも、「AV人権倫理機構」を業界団体だと思い、話を聞いたとしているが、この団体は弁護士、憲法学者、犯罪学者などからなっていて、とてもではないが、現場の実態を知る当事者ではない。
しかも聞き取りの時間が1分20秒と5分の2回だけというお粗末さだ。
結局、AV新法は現場を知らない人々による、AV女優は被害者である、彼女たちは男に強要されてやっているという思い込み、あるいは自分たちはよいことをしているといった自己満足のために作られ、成立したふしがあるのである。
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