… … …(記事全文3,125文字)
角川書店から1月に刊行される『あの子もトランスジェンダーになったSNSで伝染する性転換ブームの悲劇』(アビゲイル・シュライアー著、岩波明監訳)という本をゲラの段階で読むことができた。
原著はアマゾンなどで一時取り扱いを拒否されるなどの妨害にあいながら、ベストセラーになり、年間ベストブックにも選ばれた大問題作だ。
タイトル自体に内容が凝縮されているが、トランスジェンダー、特に10代の少女が自分はトランスジェンダーであると自認するのは実は本当にそうなのではなく、社会によってつくられたブームによるもの。
文字通り伝染するというである。
そもそもトランスジェンダー、あるいは性別違和(ジェンダー・ディフォリア)は男性で0.005~0.014%、女性で0.002~0.003%とされてきた。
男性で1~2万人に1人か2人、女性で3~5万人に1人というオーダーであり、非常に珍しい。
しかも男性のケースが女性の場合よりも多いという特徴がある。
2012年以前の科学論文には11~21歳の女児の例がないという。
にもかかわらずアメリカでは2016年から2017年にかけての1年間でFTM手術(女から男への性別適合手術)が4倍に増え、イギリスでは2018年、ジェンダー医療を望む10代の少女が過去10年と比べ、4400%も増えている。
購読するとすべてのコメントが読み放題!
購読申込はこちら
購読中の方は、こちらからログイン