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前回からだいぶ間が空いてしまい、申し訳ありません。
近況を報告しますと、ご心配をおかけした食道と胃の不調については完治しました。
胃酸の分泌を抑える薬と食道や胃の粘膜を保護する薬を一か月ほど服用し、月曜日(11/10)に再度、内視鏡検査。
その結果、これ以上薬を服用する必要がないことがわかり、通院の必要もないと言われました。
そんなわけで少しほっとしたことと、投薬のみの治療とは言え、やはり一か月以上にわたる〝闘病〟生活はかなりの疲れを残したという次第です。
さて私のこのところの最大の関心事は、台湾有事に対し、高市総理が集団的自衛権を行使できると、明言したことだ。
そもそもの発端は11月7日、衆議院予算委員会において立憲民主党の岡田克也元外相によって、米中衝突も想定される台湾有事について、日本が集団的自衛権を行使できる「存立危機事態」にあたる具体例を問われたことにある。
高市氏は、「戦艦を使って、武力の行使も伴うものであれば、これはどう考えても存立危機事態になりうるケースだと私は考える」と答弁した。
歴代首相が見解をあいまいにしてきた、集団的自衛権の行使についてと、どういうとき存立危機事態になりうるかについて具体的に述べたことが中国を刺激した。
ちなみに集団的自衛権については、2015年成立の「安全保障関連法」の中で、日本が直接攻撃されなくても、密接な関係にある他国から攻撃され、日本の存立が脅かされる存立危機事態と政府が認定すれば、自衛隊が集団的自衛権を行使できる、を確認しただけである。
さらには、台湾有事の際に状況によっては自衛隊が米軍とともに武力行使に踏み切る可能性を示しているとされている。
この高市発言に対し、11月8日、中国の大阪総領事、薛剣(せつけん)氏がX(旧ツイッター)で、「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇もなく、斬ってやるしかない。覚悟はできているのか」と投稿。
殺害予告ともとれるその内容に非難が続出した。
中国本土と台湾について日本は、1972年の日中国交回復時に、中国側が言う「台湾が中国領土の不可分の一部」という立場を「十分理解し、尊重」することを表明していて、そもそも台湾有事は存在しないとする意見もある。
しかし台湾の人々の中国に対する警戒や、南シナ海をはじめとする、中国による侵攻の数々を目の当たりにすると、建前としてはそうかもしれないが、現実的ではないと、あくまで素人としての意見として考える。
この投稿は多くの非難や日本政府による強い抗議によって翌日(9日)には削除されたが、10日、駐日アメリカ大使のジョージ・グラス氏が「高市首相と日本国民を脅しにかかっている」と批判。

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