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YouTubeのショート動画を眺めていたら、「日本のネコは世界一丸顔だ。その理由はエサとして魚をよく食べるため顎の筋肉が発達しないからだ」と解説するものが流れてきた。
おそらく日本の実情をよく知らない欧米人あたりがつくったショート動画に日本語訳がついたものなのだろう。
当然のことながらコメント欄は反論であふれかえった。
「日本のネコだから魚を食べる、はあまりにも短絡的で無知。日本のネコだってドライフード(いわゆるカリカリ)中心、ウェットフードも少しもらうけど、魚を主食に食べているネコなんてまずいない」というのが代表的意見だ。
このように丸顔の原因が魚を食べているわけではないとする意見はいくらでも登場する。
しかし、そうでないとしたらその原因はなぜかと説明する意見は皆無だ。
今回は日本のネコが丸顔であるとして、その原因を考えてみることにしよう。
元動画にあるように、動物の何らかの進化の結果と思われる現象に対し、原因を後天的なもの(この場合なら魚を食べている)に求めようとするのはよくある初歩的なミスである。
随分昔、アメリカに武者修行に出た日本の女子プロレスの選手が、「こちらのニグロイド系(アフリカ系)の選手はちょっと鍛えただけでたちまち筋肉隆々となってしまうが、私がそこまで筋肉質の体にしようとすると、血の滲むようなトレーニングを積まないといけない」とテレビで語っていた。
それに対し、番組のキャスターは「やはり食べているものが違うのでしょうね」と返していた。
これが初歩的ミスなのである。
ニグロイドとモンゴロイド(アジア系)ではそもそも体の設計が違い、むろんニグロイドのほうが遺伝的設計の段階で筋肉質の体になるようできている。
よって少しのトレーニングでたちまち筋肉質の体ができあがる。
それに対し、我々モンゴロイドはそうではない。
日本人女子がニグロイド系の女子選手と同じような筋肉質の体を得ようとするなら、まさに血の滲むような努力が必要なのである。
日本のネコが丸顔なのも、同じ理由からだ。
元々そういう遺伝的な設計なのである。

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