… … …(記事全文3,415文字)●介護うつに近い体調
94歳の母が特別養護老人ホーム(特養)へ入所、98歳の父が在宅介護という生活が始まって半年が経過した。その間、決して何事もなかったわけではない。私は、心身ともに疲れ果て、介護うつに近い体調になっているのを否定できない。30代でうつ病を経験しているので再発と言った方が正しい。
●馬が合わない父とはコミュニケーションも取れない
70代の私が90代の父の面倒を見る、文字通り老老介護である。いまの高齢化社会では珍しいことではないかもしれない。しかし、元々父とは馬が合わない、というより嫌いだ。これは旧稿で何度も書いた。父と同じ空間、雰囲気を共有することに嫌悪感を覚えるのだ。
まず、耳が極端に遠いのでコミュニケーションが取れないのがストレスになる。どうして若い頃に勧めた補聴器の使用に耳を貸さなかったのか、理解できない。また、父の言動にもついて行けないことが多い。認知症が進行しているせいなのか、それがすべてではないと考えられる。
●オストメイト1年
予想だにしなかったオストメイトになって1年近くになる。父との約束で、パウチの管理は、交換以外自分自身で行うことが、在宅介護の条件としている。消臭剤は使用しているものの、排泄処理時のにおいは強烈である。最近、失敗の頻度は低くなっているが、安心はできない。神経質な性格であるため、パウチが外れているのではないかと心配し、何度も確認させられる。それは弟の役割である。外れていることは今までない。
●生活はデイサービスが軸に
食べること、寝ることが主な「仕事」だが、父の生活はデイサービスへ行く日を軸に動いているらしい。毎週、月曜日と木曜日に行っているが、前日はまるで遠足を翌日に控えた小学生のようだ。準備をして、カバンを玄関まで出しておく。小学生ならば、ワクワクして寝付けないこともある。だが、父の場合、昼夜が逆転しているので、「夕食だよ」と呼ぶと、おはようと言って起きて来る。
●昼夜逆転
「夜だよ夜」と声を荒らげると、「何時だ」と聞いてくる。「夕方に5時半」と伝えると、「どうすればいいんだ」。「ご飯食べて寝て、起きてからデイサービスのお迎えが来る」でようやく事情を理解する。こんなことが毎日のように繰り返される。「今日は何日だ」と必ず聞いて来る。「〇日」と聞いて「△曜日か、あすは✕曜日」と自分に言い聞かせる。最近は面倒臭いので、聞かれても私は答えないようにしている。
