Foomii(フーミー)

吉富有治の魔境探訪 - 政治という摩訶不思議を大阪から眺める

吉富有治(ジャーナリスト)

吉富有治

維新の連立入りは頓挫か ? 副首都構想と都構想の空疎さは健在のまま

 自民党の総裁選が4日に投開票され、新しい総裁に高市早苗前経済安全保障相が選ばれた。今後、高市は国会での首班指名に向けて一部の野党に協力を仰ぐことになる。同党が衆参の両院で少数与党であることから、自民党単独で首相を決めることは不可能だからだ。そのため、どうしても野党の協力を得なければならない。高市を首班指名する野党はまた、そのまま政権与党入りのキップを手にしたことになる。


 なお、この野党とは日本維新の会か国民民主党以外にない。以前にも書いたが、両党の政策は自民党と近く、どちらも連立政権に加わることを否定していない。私も高市に近い自民党関係者から、「高市が想定する連携・連立の相手は国民民主党だ。維新は眼中にない」と聞いている。


 一方、立憲民主党の野田佳彦代表は、政権交代を想定して首班指名では野党による統一候補の選出を狙っている。日本維新と国民民主党に野党共闘の協力を仰ぎ、自民党政権に終止符を打たせようと計画している。だが、これはどう考えても不可能だ。もともと維新と国民民主党は立憲民主党とは折り合いが悪く、一致協力することなど夢のまた夢だろう。そうでなくても、維新と国民民主党の目は野党ではなく与党に向いている。言葉を濁しているが、両党の本音は連立入りして与党になりたいのである。


 それでも立憲民主党が野党共闘を主張するのは、自民党政権に対抗するためもあるが、本当の狙いは支持層を広げることだ。維新や国民民主党との協力が難しいとわかっていても、野党全体の団結をアピールすることで反自民票を結集し、次の衆院選での勢いをつける思惑があるのだろう。


 加えて、立憲民主党の党内事情もある。同党の支持者や党内には野党共闘を求める声が根強い。そのため、それが無理だとわかっていても共闘を模索する姿勢を示さなければ支持者離れを起こし、党内が分裂してしまう。そこで党内や支持者の期待に応える姿を見せることで結束力を高める意図があると思われる。

… … …(記事全文9,310文字)
  • バックナンバーを購入すると全文読むことができます。

    購入済みの読者はこちらからログインすると全文表示されます。

    ログインする
  • 価格:330円(税込)

    ひと月まとめて購入するとさらにお得です。

    価格:660円(税込)

    2025年10月分をまとめて購入する

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2026年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2026年2月19日に利用を開始した場合、2026年2月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2026年3月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する