… … …(記事全文9,575文字)前回14日のメルマガで、次号について「なお、バカ支持者については次回のメルマガで詳しく論じるつもりである。」と記したが、そのテーマは後日にしたい。今回は急きょ、別のテーマでお届けする。
さて、性懲りもなくというのか焦っていると言うべきか、やはり維新は、いや、正確に言うと維新代表の吉村洋文大阪府知事は3度目の住民投票を目論んでいた。この住民投票は大阪市廃止・特別区設置構想(いわゆる「大阪都構想」)の是非を問うもので、これまで2015年5月と2020年11月の2回にわたって実施され、いずれも僅差ながら否決されている。
2度目の住民投票で維新が敗れたとき、吉村自身が「ボクが3度目に挑戦することはない」と公言しておきながら3度目の布石を打とうというのだから、まさに「性懲りもなく」という言葉がふさわしい。
それでも吉村が、いわゆる都構想にこだわるのは、この政党にはそれしか目玉がないからである。維新が「政策の一丁目一番地」と主張するように、同構想が同党の存在を支えているものだからだ。本来なら都構想が否決されたら、その時点で維新は存在意義を失い、解党するのが筋だ。だが、かれらは過去2回の否決にもかかわらず、3度目を実施しようとしている。これを世間では、「往生際が悪い」「未練がましい」「悪あがき」などと呼ぶ。そのとおりで、維新は所属議員の不祥事も多いが、同時に未練がましく往生際の悪い政党なのだ。
吉村は15日、維新副代表の横山英幸大阪市長とともに辞職し、衆院選とあわせて知事・市長の出直しダブル選に臨むことを正式表明した。ただし、今回は維新が常套手段としてきた現職の知事と市長を入れ替えて行う方法ではなく、現職のままの出直し選だという。つまり吉村は大阪府知事選に、横山は大阪市長選に出馬する。この場合、吉村と横山が当選しても任期は来年4月の統一地方選までの1年少々となる。
吉村の思惑は、今回のダブル選で圧勝し、来春の統一地方選での知事選には出ないつもりだと思われる。これまでメルマガで何度も指摘したように、吉村はこのダブル選を最後に政治家から足を洗うものだと予想している。
また、このメルマガでは、維新が3度目の住民投票を仕掛けるのは間違いないと指摘し続けてきた。2024年6月12日配信のメルマガ「日本維新の代表が言い出した3度目の住民投票 その本音と実現の可否を探る」では以下のように指摘した。
>統一地方選では大阪府知事選と大阪市長選、大阪府議選と大阪市議選の4選挙が同時に行われる。この選挙で維新は、大阪市の有権者に3度目の住民投票の是非を問うだろう。少なくとも府知事選と市長選のダブル選挙で大阪維新の候補が勝てば「都構想賛成が民意」と訴え、3度目の住民投票の準備に取りかかるはずだ。
このメルマガを書いた当時、次回2027年4月の統一地方選で府知事選と市長選のダブル選を行い、そこで維新が主張する「民意的なプロセス」を踏むものだと考えていた。だが、これは違っていた。来春の統一地方選より先にダブル選を実施し、都構想賛否の民意を問う作戦のようである。

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