… … …(記事全文7,766文字)同族経営の弊害を戒める言葉として、「初代は苦労し、二代目は守り、三代目は潰す」というものがある。一般的に企業などは創業者が起業し、二代目が業績を伸ばすことが理想とされている。ところが、中には創業から今日までの苦労を知らない三代目のアホぼんがトップに就任した途端、経営が行き詰まるケースがある。ちなみに大阪弁で言う「アホぼん」とは、世間知らずでアタマの悪い後継者のことだ。イメージとしては、以下の写真のようなものだろうか。
(写真はDVD『親バカ子バカ(前編)』より。販売は松竹)
このアホぼんは我流の経営理論を振りかざして周囲を翻弄したり、あるいは道楽などで財産を食い尽くしたりして会社や店を破滅させてしまうことがある。それが「初代は苦労し、二代目は守り、三代目は潰す」の諺だ。
三代目ではないが、旧ビッグモーターの二代目アホぼんは米国で経営学修士(MBA)を取得し、帰国後に同社の取締役副社長に就任した。このアホぼんは果たして米国で何を学んだのか、社員にはトップへの服従を誓わせ、同時に過剰なノルマを与えて売上げを伸ばす経営方法を取った。ノルマに達しない社員には降格や減給の処分が待っていた。社内に恐怖体制を敷いたことで社員は企業モラルよりも売上げが至上命題となり、そのため数々のトラブルが噴出。その後、被害を受けた顧客や社員の告発が相次ぎ、マスコミが大々的に報じるほどの社会問題になって最後は同社を破綻させてしまった。旧ビッグモーターは「三代目は潰す」ならぬ、「アホは二代目でも潰す」の好例と言える。
政治の世界も例外ではない。その例がいままさに大阪で繰り広げられようとしている。大阪では怖いものなしの大阪維新の会が大きく揺れているのだ。その揺れで生まれた亀裂は、いずれ大きく広がって内部分裂を起こしかねないほどの様相である。組織として一枚岩を誇ってきた同党が、ここまで激震に見舞われるのは、かつてなかったことだ。


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