… … …(記事全文7,551文字)今月6日に投開票された大阪府交野市の市長選挙で、現職の山本景市長が大阪維新の会新人で前大阪府議の美好かほる候補をダブルスコアに近い票数で破って再選した。投票率は54.5%で、前回の49.36%に比べて約5ポイントも伸びている。それだけ有権者の関心が高いということだが、それに反して維新の支持者にとっては大きな落胆を伴う結果となったようだ。
同市長選では維新の吉村洋文代表(大阪府知事)らが応援に入り、是が非でも交野市のトップ交代を目指していた。山本市長は元維新の府議であり、同党を抜けたあとは一貫して維新に批判的な姿勢を貫いてきた。維新からすれば、元所属議員とはいえ、自分たちに鋭く対立する首長が府内で勝ち続けることは感情的にも許せなかったのだろう。だからこそ交野市のトップを交代させ、反維新市長から親維新市長への転換を図りたかったはずだ。
とりわけ山本による維新批判は激しい。直近では、昨年開催された「2025大阪・関西万博」をめぐる対応がその象徴である。大阪府は万博に府内の小中学生を無料で招待する事業を告知していたが、交野市は府の意向調査が「強権的だ」と批判し、招待そのものに「NO」を突きつけた。山本は「交野市内で行きたいという学校は一校もなかった」とし、バス代などの財政負担の面からも参加は不可だと訴えた。さらに交野市は、万博に関するポスターやPOPなどを市役所を含む市内の公共施設から撤去した。山本の言い分によれば、万博への無料招待事業に対する抗議の意味を込めての措置だったという。
交野市の主張にはそれなりの合理性と自治体としての判断基準があったが、維新やその支持者らはそう捉えなかった。多くは、山本個人の強い私怨から小中学校の万博参加を拒否したのだと断じていた。
山本景という政治家の軌跡と個人のキャラクター
もともと、山本と維新の間には深い確執の歴史がある。マスコミの報道によれば、2014年8月、山本は無料通信アプリの「LINE」を使って女子中学生に対し威圧的なメッセージを送ったなどとされ、世間を大きく騒がせた。当時、山本は大阪維新の府議であったことから、党も事態を重く見て除団処分とする方向で調整を進めた。
これに対して山本は、頭を丸めた姿で弁護士同伴の記者会見を開き、維新側の除団処分について「疑問」であると真っ向から反論した。中学生との交流についても「LINEを使ったいじめの実態把握のためだった」などと釈明した。当時、この会見にはわたしも出席し、山本に「あなたの主張に同調する維新議員は他にいるか」と質問したところ、「何人かいる」と答えたのを記憶している。事実だとしたら、維新内部でも山本への処分に不満を抱く者が少なからずいたことになる。山本の思わぬ反撃に維新側も対応が迷走し、処分は先送りされた末、最終的に山本側からの離党届受理という形で決着した。
https://www.sankei.com/article/20140918-DCEMCH426FJHHOVMM5CWIBCCAE/

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