… … …(記事全文3,248文字)「インフレ・円安・バラマキ・国富流出 後編」(佐々木融著・1100円・日経BP 日本経済新聞出版)
わが国でも「円」という通貨が発行されたとき、「1円=純金1.5g」と決められていました。
これを金本位制と呼びます。
政府や中銀が発行する通貨は必ず決められた量の金と交換できる、という制度です。その紙幣を「兌換紙幣」と言いました。
こうすれば物価が安定します。しかし経済が発展するに従って保有する金以上の通貨を発行する必要が出てきます。結果、現在では金本位制を主張している国はありません。日本の通貨である円も、その他の国の通貨同様、金とは交換できない=「不換紙幣」となっています。
円が極端に弱くなっている理由の一つは、わが国の実質金利が大きなマイナスになっているからです。もう一つは日本から海外への資金流出が増加していることです。日本人が円を売って外貨を購入する。海外の資産・製品・財・物を購入する流れが大きくなっています。
最も大きな資金流出は日本企業が海外に工場を建設したり、海外の企業を買収したりする「対外直接投資」です。
アベノミクスが始まった2012年以前は年間10兆円を超えることはありませんでした。ところ




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