… … …(記事全文4,529文字)「台湾軍事機密文書が語る中国「抗日戦争」の真相 後編」(遠藤誉著・990円・新潮社)
1936年12月に西安事変が起き1937年9月に第2次国共合作が正式に成立します
スターリンが毛沢東に指示したのは、蔣介石と協力して日本軍に反撃しろということです。これが目的です。
ソ連が蔣介石に軍資金や武器を送る。蔣介石が毛沢東にその一部を渡す、という仕組みでした。しかし、毛沢東は「721方針」を軸としていましたから、蔣介石を敵視することはあっても守ろうなどとはさらさら考えていません。
そんな毛沢東に武器弾薬などの軍事支援をしたり、生活費まで配給したりすることは意味がない、と判断。1940年には配給を停止します。そのため、中共軍は資金も武器もなくなってしまうのです。
スターリンは中共軍と国民党軍が争わずに協力して、にっくき日本軍に対抗し、日本軍を中国大陸内に留めておいてほしい。そうすれば、日本軍は大陸で消耗し、北のソ連には進撃できなくなる、という深謀遠慮があったのです。
しかし、毛沢東は「西安事件」を起こして蔣介石を軟禁してしまいます。スターリンは激怒。絶対に殺すな、と厳命しますが、毛沢東としては、一刻も早く天下を取りたい。しかし、スターリンの逆鱗に触れ、しかたなく蔣介石を釈放します。


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