… … …(記事全文2,948文字)「名セリフの力 新装版: これで日本語の達人になる 後編」(葛西聖司著・1572円・展望社)
「私、生まれも育ちも葛飾柴又・・・」といえば、フーテンの寅さん。渥美清さんの声が聞こえてきます。
「私、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天でうぶ湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」
これ、映画『男はつらいよ』の冒頭の常套句ですね。なにがいいって、このひと言で主人公は自己紹介を完結させてしまってるんです。映画はもちろん、小説等でもいきなり「自己紹介」というのはなかなかお目にかかりませんよ。
さて、寅さんのビジネスは香具師です。全国行脚しての露天商です。私も高校時代、露天商のバイトをしてました。夏祭りで私がたまたま休んだ日に、やくざの抗争事件でそのお祭りの場所でピストル殺人事件が起きたんです。翌日から中止になってしまいました。もし行ってたら巻き込まれていたかもしれません。



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