… … …(記事全文3,066文字)「旧皇族の宗家・伏見宮家に生まれて-伏見博明オーラル・ヒストリー 後編」(伏見博明著・2640円・中央公論新社)
「家族みなで集まってする食事は別荘以外では全くありません。おじいちゃんとおばあちゃんは別々で、男は男、女は女。うちの親たちは一緒だったかもしれません。僕らはおじいちゃんに呼ばれない限りは兄弟同士で食べるのが一般的です」
「台所でできたものを3人がリレーして運ぶ。奥まで持ってくるから料理はそのうち冷める。子供の頃から熱いものは食べたことがない。いまだに猫舌というか、熱いものは苦手です。皇居でも熱いものは絶対出ません。ふうふう冷ます必要がありません。おそらくみなさんが食べるとこんなにぬるいのはおいしくない、と思われるかもしれません」
「皇居で出る魚には骨が1本もありません。きれいに取られていますから安心して食べられます。おめでたい時にはタイも出ますけれどあれは食べないで持って帰るものです」
「食事は海軍だからなのかわかりませんが、洋食が多かったです。朝食はまず洋食でした。パンにハムや玉子。納豆は見たこともない。だからいまだに好きじゃないです。夕食も洋食。多かったのはチキンライスとかオムライス。おじいちゃんに呼ばれたときは和食でした。たぶん親たちの方がおいしいものを食べていたと思います。子供は質素に育てようという方針です」


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