… … …(記事全文7,758文字)前回のメルマガでは、日本維新の会が与党に加わり、「自公維」の連立政権が新たに誕生する可能性について解説した。石破茂政権のままでは維新も連立入りを否定するが、小泉進次郎農水相が首相になれば話は別だ。そのときは連立政権に加わる可能性は高く、維新の内部からも政権入りを求める声が多数だと書いた。それらの「声」の中心にあるのは維新の大阪勢で、具体的には馬場伸幸元代表を中心とした一派である。
馬場は自民党の堺市議を経て大阪維新の会の結党に参加した。国政に転出してからは日本維新の幹事長や代表となり、自公政権に反発する姿勢を見せながら裏ではこっそりと自民党との親密な関係をキープした。馬場自身にも自民党への回帰願望があると言われ、維新内部では「いずれ維新を割って、馬場派の議員を引き連れて自民党に合流するのではないか」と噂されていた。その背景にあるのは吉村洋文代表(大阪府知事)と馬場派との確執で、両者の仲は決して良くない。そこで維新を分裂させない策として、政権与党に加わるプランがあるというのだ。事実なら、国民無視の単なるお家騒動でしかない。
メルマガでは、自民党の中からも連立パートナーとして維新が適任という意見があることも伝えた。維新のルーツは自民党大阪府議団にあり、自民党大阪府連とは対立しても、党本部に対しては決定的な溝や対決を生むことはなかった。それどころか維新の松井一郎と橋下徹の元代表らは、故・安倍晋三元首相や菅義偉元首相と親密で、維新は安倍派か菅派の外郭団体と見られていた。いわば、維新は自民党の補完勢力でしかない。
そうであるならば、自民党にすれば、これほど連立相手としてふさわしい政党は他にない。維新を政権に加えれば、自民党の忠実な"犬"として働いてくれるだろうという思惑がある。ただし、安倍派や菅派とは敵対している石破政権が維新を迎え入れることはないし、維新もその気はない。最も可能性が高いのは小泉で、かれが首相になれば維新は確実に連立入りするだろう。

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