… … …(記事全文9,113文字)石破茂首相は9月7日、突如として辞任を表明した。総裁の任期中に行われた衆院選と参院選の2度の選挙で大敗したことを受けてのことだった。
自民党では党総裁選の前倒しを求める声が拡大し、地方の各県連でもその声が増していた。事実上のリコールである臨時総裁選が実施されることは、ほぼ確実だった。ただ、リコールを受けて辞任となれば石破の経歴にも傷がつき、下手をすれば政治生命も危うくなる。そこで自分から辞任を表明することで傷を浅くし、今後の政治力の温存に努めたのだと思われる。
それまで石破は、首相にとどまり、その間に経済政策や日米関税交渉などに全力を注ぐとしていた。だが、やはり旧・安倍派の裏金議員らの抵抗には逆らえなかったようだ。また、石破がこのまま首相の椅子に座っていると自民党が分裂する危機があることから、自身の政策実現よりも党の崩壊を避ける道を選んだとも言われている。いずれにしても、石破首相は石破らしい政策を実現できないまま、約1年の短い在任期間で首相の座を降りることになった。
問題は、その後である。自民党の新総裁は誰が選ばれるのか、新しい首相は誰になるかに政界と世間の関心が移っている。また、衆参の両院で少数与党になった自民党は野党との連携が欠かせないことから、国会の首班指名で自民党はどの野党から協力を仰ぐかも注目されている。

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