… … …(記事全文7,706文字)大阪府知事選が22日、告示日を迎えた。大阪市長選は25日に告示され、ともに衆院選と同日の2月8日に投票が行われる。いわゆる大阪ダブル選のスタートである。
大阪府の吉村洋文知事(現在は自動失職済み)が突如として仕掛けたダブル選は、来年4月の任期満了を待たずに吉村と大阪市の横山英幸市長(同じく自動失職済み)が知事と市長の職を辞し、大阪市廃止・特別区設置構想(いわゆる大阪都構想)の賛否を問うためのものである。言うまでもなく、再選しても2人の任期は来年4月まで。来春の統一地方選で再び府知事選と市長選が実施される。また、今回のダブル選に要する経費も合計で約28億円になる見込みで、極めて非効率かつ不経済な選挙だと言わざるを得ない。
しかも吉村と横山が府知事と市長を辞任する意向を固めたのは13日で、来月2月8日のダブル選の投票日までの期間は1か月もない。維新以外の政党にすれば衆院選の準備と候補者探しでてんてこ舞いする中で、ダブル選に対立候補を擁立する準備など全然ない。首長選は通常、現職が有利だとされている。そこに吉村はダブル選の実施を突如として宣言したわけで、これは戦略的な奇襲攻撃というより、卑劣な不意打ちと呼ぶ以外にない。
2020年11月に実施された2度目の住民投票が僅差ながら反対票が賛成票を上回った際、敗北した吉村は会見で、「ボクが3度目に挑戦することはない」と語ったが、これが真っ赤なウソであったことが今回ではっきりとした。本人はいろいろと言い訳をしているようだが、ウソだったのは間違いない。では、なぜ吉村は過去の発言を無視してまで3度目の住民投票を強行しようとしているのだろうか。
これは過去のメルマガで何度も指摘したように、おそらく吉村は今期限りで政界を引退するつもりなのだ。その最後の花道として、いわゆる都構想実現のための道筋を作ろうとしている。維新創業者である橋下徹と松井一郎でも不可能だったことを自分が成し遂げ、歴史に名を刻みたいと願望しているものだと想像している。夢や願望を抱くのは勝手だが、振り回される他党や府民・市民にすれば大迷惑な話でしかない。

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