… … …(記事全文5,388文字)オーバーツーリズムは地元経済を破壊する~欧州の事例より~
日本でもオーバーツーリズムが問題になっている。
そして、どうもオーバーツーリズムは経済的にはプラスだという認識を持つ人もいる。ならば、ヨーロッパにおいて、オーバーツーリズムが何をもたらしたのかを実際の事例をあげて紹介しようと思う。1. スペインのバルセロナ歴史的中心部の事例
バルセロナの歴史的中心部は「ゴシック地区」と呼ばれ、中世の迷路のような石畳の路地が広がるエリアだ。カテドラルなどの壮麗な古建築が建ち並び、ローマ時代からの長い歴史と幻想的な雰囲気を体感できる場所だが、現在は深刻なオーバーツーリズムの弊害に直面している。
まず、観光客の急増により、住宅の大部分が短期賃貸に転用された結果、家賃が急騰し地元住民が住めなくなった。短期賃貸の方が儲かるから、長期的に貸す賃貸物件がなくなったのだ。
また、伝統的な商店やレストランは観光客向けの店に置き換わり、日常の買い物や食事さえ困難になった。ゴシック地区やエル・ボルン地区では、地元の肉屋・花屋・カフェが次々と閉店し、お土産ショップや国際的チェーン店に変わっている。
住民がいなくなった街は「生活感のないゴーストタウン」と化し、地域の祭事や文化継承さえ途絶えてしまった。
さらに、街の設計を大幅に上回る観光客の滞在により、都市機能が麻痺している。深夜まで続く騒音や、清掃が追いつかないほどのゴミの排出が深刻化し、住民の睡眠や衛生環境を脅かしている。また、公共交通機関やビーチ、公園といった公共スペースが観光客に占有され、地元住民が「自分の街を利用できない」という不満を募らせている。
中世の美しい街並みそのものが観光資源であるがゆえに、物理的な損傷も激しくなっている。狭い路地を埋め尽くす群衆により、古い石畳や壁面が摩耗・損傷し、さらに、本物の生活が消え、観光客向けの演出が優先されることで、歴史的地区としての真正性が失われ、街全体がテーマパークのようになってしまった。「スペイン版京都」と言ってよいローマ時代から続く街が、このありさまだ。
こうした状況に対し、住民の怒りは限界に達しており、2024年から2025年にかけては観光客に対して水鉄砲で抗議するほどの大規模なデモが発生している。
ゴシック地区
https://www.andina-travel.com/blog/spain220621/#%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%B4%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E8%A1%97%E3%81%AE%E5%90%8D%E6%89%80イタリア・ベネチアの事例も!
ならば、日本はどうすべきか?
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