… … …(記事全文3,363文字)日本の石炭火力発電技術は、世界トップレベルだ。
現在すでに製造可能な最先端技術にのみ限定すると、「超々臨界圧発電」と「空気吹き石炭ガス化複合発電」があげられる。
「超々臨界圧発電」とは、石炭を燃やして作る蒸気の温度を593℃以上、圧力を約240気圧以上という超高温・超高圧にする発電方式だ。
普通の火力発電では、ボイラーの中で水を熱すると、ある温度で「沸騰」が起きる。この瞬間、水が液体から気体(蒸気)へ変わるために、大量の熱(気化熱)が消費される。つまり、液体を気体に変えるためには、それだけでエネルギーが大量に消費されてしまうのだ。
この気化熱は燃料から得た熱のかなりの部分を占める。つまり、沸騰しても蒸気にならないようにすれば、より少ない燃料で発電できることになる。
「超々臨界圧発電」では圧力と温度を極めて高くするので、沸騰が起きず、蒸気にならない。水は、超々臨界圧発電の条件(温度593℃以上、圧力約240気圧以上)になると、液体でも気体でもない、まったく別の「超臨界状態」になる。これは「液体と気体の区別が完全に消えた、特殊な流体」で、例えるなら、とても濃い霧のような状態だ。
液体(水)でも個体(氷)でも気体(蒸気)でもないのだ。
これを水の超臨界状態と呼ぶ。
この超臨界状態の水でタービンを回すため、発電効率が42〜45%と従来より高く、同じ石炭でより多くの電気を作れる。
結果、燃料を少なく済ませ、CO₂排出を10〜20%削減できるのが大きな特徴だ。日本が世界に先駆けて実用化した、現在製造可能な最先端石炭火力技術でもある。
ホルムズ閉鎖危機の中、日本に真に必要なモノは何かを解説する!
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