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早速ですが、世界で最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)が今月の5日、「ウクライナ復興開発基金」の創設を諦めた、というニュースがロシアのメディアで一斉に報じられました。ブラックロックは運用資産が11兆ドル(1589兆円/6日の為替レート)を超える世界最大規模の多国籍投資会社ですが、2023年5月に同社の幹部がキエフを訪問し、8日にウクライナ復興基金設立を準備する協定をウクライナ政府と締結していました。
※このウクライナとブラックロック等との関係につきましては、2023年4月23日と5月17日公開のYoutubeチャンネルで動画をアップしていますので、詳細にご関心のある方はそちらをご覧ください:
2023年4月23日【ロシアニュース解説】https://youtu.be/1gfcnTZQGpo
2023年5月17日【ロシアニュース解説】https://youtu.be/qzshCCvrWBs
ブラックロックは、なぜ協定を破棄したのか?
ロシアの老舗の新聞「コムサモリスカヤ・プラヴダ」(KP.RU)のWEB版が米国の「Bloomberg」の記事を引用して5日に報じたところでは「ブラックロックはウクライナの将来に対する不確実性から、ウクライナ復興のための投資家の募集を中止した」とのことです。国際政治・経済・社会的情勢、そして前線での戦況から総合的に判断すれば、現在キエフ政権の置かれた状況は非常に困難になっています。そういった意味で、この戦争も終わりが近いと私は見ていますが、このブラックロックの復興基金設立からの撤退という話は、まさにこの傾向に拍車をかけると言っても過言ではありません。
日本を含めた西側諸国は、今までこのウクライナ復興支援のテーマを頻繁に話題に上げてきましたが、私はその度に「なぜ戦争中なのに復興の話をするの?」という疑問を抱いていました。戦時中にインフラの修復を支援しても、そこを再度ロシアに破壊されたら意味がありません。

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