… … …(記事全文3,148文字)<トランプ米大統領が考えていること>
2026年は、年初からトランプ米大統領を起点とした地政学リスクが注目を集めている。1月3日に南米ベネズエラを攻撃してマドゥロ大統領を拘束したのに続き、コロンビアやメキシコに対しても麻薬密輸問題への対応が行われない場合には軍事力行使の可能性を示唆している。また、デンマーク自治領グリーンランドに対しても改めて領有の意欲を示し、こちらも同じく軍事力行使の可能性を示唆している。
こうしたトランプ米大統領の動向は、19世紀に米国が北南米大陸への支配権を確保する外交方針を正当化する際に使われた「モンロー主義」との類似性が指摘されている。モンロー主義は1823年にモンロー米大統領が提唱したものであり、米国が欧州の紛争に関与しない一方、欧州には米大陸に解消させない住み分けを提唱するものだった。米国が北米での国境確定を終えてフロンティアが消える中、中南米への膨張主義に傾いた時代の概念だ。
