2015/12/24発行 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 世界の最新トレンドとビジネスチャンス 第1回 熾烈さを増す寿命延長レース: あなたは125歳まで生きますか?それとも1000歳まで? 浜田和幸 ────────────────────────────────── 世界に先駆け、超高齢化社会に突入する日本。「1億総活躍社会」を実現するにも、カギは元気な精神と身体のはず。言うまでもなく、健康長寿は誰もが望むところである。そんな中、「サーチュイン遺伝子」が世界的な注目を集めるようになった。2015年には「NHKスペシャル:ネクストワールド」という番組でも、大きく取り上げられた。「先進国の寿命は1日5時間のペースで伸びている」。2045年には平均寿命は100歳を超えているに違いない。 現在、話題集中の感のある「サーチュイン」であるが、細菌からヒトに至るまで、ほぼすべての生物の中に宿っており、「栄養の変化や環境が及ぼす刺激に対応し、生物の生存を保証するパワーを秘めている」といわれる。いずれにせよ、新たな生物学上の発見が病理学的にも注目され、肥満や糖尿病の新しい創薬として実用化が期待されているのである。国民の7割近くが糖尿病というアラブ産油国では、特に需要が高まると思われる。 こうした背景には、NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)と呼ばれる人間をはじめ全ての生き物の体内に存在している天然のタンパク質が人体の老化防止や寿命の制御に重要な役割を担っている可能性が徐々に明らかになってきたことが影響している。NHKが番組内で会社名を出さずに、開発、商品化の最先端を走る「オリエンタル酵母」を取り上げたため、放送翌日からは同社の株価が急騰することにもなった。 実は、この分野での研究をリードしているのは日本人である。米国ワシントン大学の今井眞一郎教授らによる研究グループが、サーチュイン遺伝子について様々な実験を繰り返し、この遺伝子を活性化させることにより、人間の長寿命化が可能になるとの見通しを明らかにしている。その結果、世界中の人々がその実用化に期待を寄せるようになった。当然、各国の医薬品メーカーや食品企業、そして医療機関がこぞって商品化レースに参入しているようだ。 続きは、第一回配信でお楽しみください。 http://foomii.com/00096 ────────────────────────────────── 本メールマガジンの著作権は執筆者である浜田和幸に属します。 受信したメルマガを許可なく転載・転送・再配布することを禁じます。 ────────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問い合せは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ────────────────────────────────── 著者:浜田和幸 【Blog】 http://ameblo.jp/hamada-kazuyuki 【Homepage】http://www.hamadakazuyuki.com 【Facebook】https://www.facebook.com/Dr.hamadakazuyuki 【Twitter】 https://twitter.com/hamada_kazuyuki ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
浜田和幸の世界最新トレンドとビジネスチャンス
浜田和幸(国際政治経済学者)
