… … …(記事全文3,596文字)<エネルギーを武器化するイラン>
イラン情勢の緊迫化を受けて、原油相場は高値圏での推移が続いている。2月27日終値が1バレル=67.02ドルだったのに対して、70ドル台をコアに乱高下が繰り返されている。トランプ米大統領はイランに対する攻撃が「4~5週間続く」との見通しを示しており、2025年6月のいわゆる「12日戦争」よりも深刻な状況と評価されている。
特に世界の注目を集めているのが、ホルムズ海峡の石油タンカーの航行状況だ。イラン革命防衛隊は3月4日、「ホルムズ海峡はイスラム共和国(=イラン)海軍の完全な支配下にある」として、同海峡を通過しようとする船舶はミサイルやドローンの攻撃を受ける恐れがあると警告した。また、そもそも交戦状態に陥ったことで、米欧の保険会社は海上保険料の大幅な引き上げ、保険引き受けの停止などの対応を講じており、多くの海運会社もあえてイランから攻撃されるリスクを負ってまで、ホルムズ海峡を通過しようとする動きは見せていない。
