… … …(記事全文8,370文字)今回のコンテンツは以下の通りです。
①いけいけどんどんのイス・ネタニヤフ!イランを潰せないトランプ!いちばん怖いのはドローンよりインフレ!
②中間選挙目前なのにジリ貧米市場!すべてトランプのシナリオ通り4/15まで暴落相場!利下げ・減税・バラマキでV字回復工作で株価反発!
③イラン最大の武器はホルムズ海峡封鎖!119ドル突破けど最高値135ドル抜けない理由?
④エネルギー枯渇で干上がる中国!原油は血の一滴!トランプのから高く売りつけられる習近平!
⑤市場牽引AIの終焉!半導体・ソフトウエア賞味期限切れ!トリプル安必至→それでも金価格復活!
⑥インフレ加速→株価↓ 日本経済鈍化減速→利上げさせない高市正解?戦争でドル1強も景気悪化でトランプ売り→円高転換!
⑦4-5決算発表!上昇トレンド・どん底銘柄徹底解析!
⑧しばらく絶好調?注目セクター「再生可能エネルギー」銘柄!
時代は大きく転換しようとしています。いや、すでに転換してしまったのかもしれません。
■相場の大局観
原油原油原油・・・に振り回された2週間。2/28「イス・トラvsイラン戦争」勃発。
週明け早々、大波乱の地合い。早期収束が見込めないので原油価格急騰は当然。
「あっという間に勝てる!圧勝だ」
WBCでもイタリアが米国に勝利。イランは軍事力で勝てなくても、最大の武器「ホルムズ海峡封鎖」で米国に「インフレの嵐」をお見舞いしたら、トランプは白旗。なぜなら中間選挙に敗けたら終わりだからです。弾劾必至でムショ送り確定。全世界がわかってますから、インチキしてでも勝たないとアウト。
おっぱじめたはといいけど、短期決戦しかありえません。そうそう、日米開戦直前の山本五十六と同じ。長引かせたら敗け。いま、水面下でイランと交渉したいけど、主な幹部、とくにハメネイ師を殺してしまって相手がいません。
バカですねー。第二次大戦の教訓がなにも活かされていません。あの時、ドイツではヒトラーが消えたので、連合国は戦争終結交渉の相手がいなかったんです。だから、ドイツは降伏できずとことん攻撃するしかなかったわけです。それと同じ構造です。このままいくと「ベトナム戦争」の二の舞い必至。
にもかかわらず、地上部隊投入だとか。やっかいなゲリラ戦に巻き込まれるだけ。
まして、イランは米国の急所=インフレを攻めたてています。
イスはウエルカム。なにしろイランがいたら枕を高くして盛られないユダヤ人。イスの脅迫で渋々戦争に加担したトランプ。
「核兵器を保有されたら一巻の終わり」という大義名分でしょうが、カタール外相が、またIEAトップそして日本人トップがいつもいつも指摘しているように「イランに核兵器開発の兆候はない!平和利用だ!」・・・イラン殲滅こそがイスの狙い。
イランの元大統領にアフマドネジャドという人物がいましたけど、「イスラエルを地図から消してやる!」と国連でしょっちゅう発言していました。そんなイランがイス国連加盟を最初に認めた国だったなんていまでは信じられません。
いまだにドンパチのパレスチナ問題は簡単には解決しません。イランは多民族国家ですけど、メインはペルシャ人でアラブ人ではありません。イスラムにしてもシーア派。サウジ等々のスンニ派とも違います。つまり、アラブでもイランは孤立しているのです。
さて、前回こんなことを書きました。
「ホルムズ海峡事実上封鎖」で原油供給逼迫懸念亢進。先物はいきなり10%超の急伸。23/10以来の高値更新。急騰について、カタールのエネルギー相曰く・・・湾岸のエネ生産国がフォースマジュール(不可抗力)宣言。生産停止に追い込まれる可能性がある。原油価格150ドル突破もある。世界経済失速の可能性あり」とも指摘。
これ、そうなるリスクがめちゃくちゃ亢進しています。
「ここまで暴騰しなくても、原油高なら企業コストは増大、すなわち、企業収悪化→信用環境悪化」とも書きましたけど、そんな「のんきなこと」言ってられないのです。
ホルムズ海峡封鎖の悪影響・・・石油・LNGだけに話題が集中してますけど、アルミと肥料も動きません。このところどちらも相場が上昇してる要因もこれです。
さらに・・・水。この地域、ほぼすべての水資源は海水淡水化プラントに依存しています。
GCC(湾岸協力会議(Gulf Cooperation Council諸国は世界の海水淡水化能力の60%。400超のプラントで淡水化水40%を生産。クウェートでは飲料水90%、オマーン86%、サウジ70%、UAE42%・・・もしサウジのジュバイル淡水化プラントが爆破されたら首都リヤドでは市民は1週間以内に避難しなければ餓死ではなく日干しになります。
さて、イラン攻撃でサウジの巨大製油所が操業停止。カタールは世界LNG20%の生産基地が攻撃されて輸出停止。
原油については、戦争直前=26年世界供給は前年比日量△240万バレルだったのが△110万バレルへと下方修正。結果、バレル90ドルから119.48ドルへと跳ねあがりました。
「ウク戦争勃発直後の130.50ドルよりマシだろ?」
いいえ、ウク戦争時は非OPECプラス、カザフ、ロシア等の増産でカバーできました。ホルムズ海峡が通航できましたからね。
ところが、いまはホルムズ海峡封鎖で空前の供給喪失となれば・・・しかも輸出できないからタンク満杯→サウジ・UAE・クウェート・カタール・イラクは減産。火に油を注ぐ事態なのです、その油がありませんけど・・・。
「イス・トラvsイラン戦争」は大規模な供給障害であり、産油国の増産でカバーできない・・・とっても深刻な緊急事態なのです。
ところが、原油価格は過去最大急騰相場までにはいたっていません。需要激減ということもありますが、市場はどう考えている巣?
「さっさと終わらせないと米国経済がもたない」
「中間選挙を前にしてトランプは必死に終わらせるだろう」
「イランはさっさと白旗を掲げるはずだ」
短期終了説を訴える専門家もいれば、「もっと続くはずだ」と奇妙に期待する専門家もいます。
私? はい、御用メディア報道を総動員して「短期終了の芝居」を演出するものの、実態は終わらない。ウク戦争レベルで続く、と観測しています。
ながか? トランプが止めてもイスは続けるからです。ならば、終わらないでしょ。
ホルムズ海峡封鎖が解けたところで、ペルシャ湾岸の石油生産・流通施設被害は簡単には修復しません。だから、4億バレルもの放出が決定されたのです。
イランの息の根を止めるのは簡単です。けど、それができない(「中島孝志の経済教室メルマガ」でお話しました)。
トランプはイスにイランの原油精製基地だけは攻撃するな、と要請しました。終戦後乗っとるつもりなのか、いや、いまのところ、もしそうなったら原油価格は200ドルを突破委しかねないからです。
「原油価格とはインフレと同意語。原油が上がれば高値維持しているインフレにさらに火がつきます。百も承知のFedは利下げではなく利上げを言い出しました。景気悪化を加速させることも承知です。不景気の中の物価高=スタグフレーションみえみえ」
「トランプは不動産セクター=地方銀行セクターを助けるために利下げ連呼。そのためにFedの新議長にケビン・ウォーシュを抜擢。6月のFOMCまで待てない?」
ただいまトランプの優先順位のダントツ1位は対イラン戦勝利ではなく、中間選挙に敗けないこと。どうして勝つ? 株価のV字回復でスタグフレーション隠蔽です。中間選挙半年前のタイミングで、株価V字反発のための工作=利下げ、減税、バラマキを猛烈な勢いではじめます。
そのためには、いまは株価が上昇するより暴落したほうが都合がいいのです。闇が深ければ深いほど光は輝きます。コントラスト効果です。
金銀プラチナ等の貴金属は、戦争勃発で急騰してもすぐに下落します。まして「油断」となれば、これまでの経験則では、大きく反発するのは半年から1年後です。
金価格は幸か不幸か、各国中銀の現物買いが強くて5000ドルを割りません。高値更新等は個人投資家の買いパワーだけで示現したもの。下げたのも個人投資家。金融筋・ヘッジファンド、機関投資家の連中は原油高騰・債券価格暴落、さらに株価まで大幅調整で「金買い」ところか追証を迫られて「金売却」スタンスです。
それでも、個人投資家の押し目買いで高値維持。彼らが落ち着いて上昇トレンドに乗ってくれば、銀もプラチナも追いかけてきます。
JPモルガン、ゴールドマン、バンカメ、ソシエテジェネラル等はそろって年末予想価格を6300ドルとしています。
■米市場OUTLOOK
トランプは3/31-4/2訪中予定。戦争真っ只中の訪中? この訪中に合わせて「親中国家」を1つずつ潰してきました。イランは踏ん張ってますけどね。中国にエネルギー遮断できれば同じこと。








